2012 Fiscal Year Annual Research Report
体育・スポーツ指導者養成における運動観察能力の養成方法論の構築
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22500535
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
中村 剛 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (60341707)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 運動観察能力 / 指導者養成 / 発生論的運動学 / 例証分析 / 超越論 / 身体知 |
Research Abstract |
教育改革が叫ばれ、教員の資質・能力の向上が問われている昨今において、専門的指導力を備えた質の高い体育教員やスポーツ指導者を養成することは、教員や指導者の養成機関である体育系の大学における喫緊の課題の一つとなっている。そのなかでも運動観察能力の養成は非常に重要な問題であると言える。というのも、体育・スポーツにおける運動指導というものは、生徒や選手の動きを実際に見るところから始められるのであり、彼らの動きかたの欠点や特徴を見抜けるかどうかは、そこでの指導の成否を大きく左右することになるからである。 そこで本研究は、運動観察能力の養成方法論の構築に向けた基礎資料を得ることを目的として行われた。その結果、運動観察能力の構造(本質法則)について明らかすることができた(22~23年度の研究成果)。また、生徒や選手の動感志向性を見抜く際の見かた、すなわち指導者の見る行為における志向性の特徴についても明らかにすることができた(24年度の研究成果)。これらの研究結果は運動観察能力の養成方法論の構築を目指す上で大きな価値を有するものと考えている。 なお、この運動観察能力が生徒や選手の動感志向性を聞き出す交信能力と相互に補完し合いながら発揮されることはすでに知られているところであるが、本研究が進められる中で、相手が目指すべき動感論的な指導目標像を代行的に捉える代行分析能力とも分かち難く働くことが改めて確認された。こうしたことから運動観察能力の養成方法論についてさらに詳しく検討するためには、代行能力と観察能力の関係性についてのより詳細な研究が必要であることが浮かび上がってきた。これについては今後の課題とし、さらに研究を続ける予定になっている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)