2012 Fiscal Year Annual Research Report
就学前体育における教授-学習内容の体系化と系統化への活動論的アプローチ
Project/Area Number |
22500549
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
中瀬古 哲 県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (00198110)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 身体運動文化 / 保育内容 / カリキュラム / プログラム / ボール遊び / 社会的発達 |
Research Abstract |
公立保育園(IE保育園6回,T保育園5回,Y保育園5回),私立保育園(KN保育園:10回,NN保育園:10回),公設民営保育所(SK保育所:11回,M保育所:11回)の設置形態の違う保育施設7箇所を対象に,58回のフィールドワークを実施した。延べ,207名の就学前児童(5歳児)のボールゲームの教授―学習活動を中心に,約1年間に渡って保育園における身体運動文化に関わる教育(=保育)実践を継続的に観察した(実施期間:2012年4月12日~2013年3月7日)。その結果、身体運動文化(典型的運動あそび)を題材とした、教授―学習活動に関わる知見を得ることができた。 まず第1に、2012・2013年度の研究結果を踏まえ、自己主張スキル並びに予測判断能力という視点から実験を行った結果、ボール運動遊びにおける技能習熟と子どもの社会的発達に密接な関連があることが確認できた(①持田美夏,幼児の社会的発達とボールゲーム遊び-自己主張スキルに着目して-,2012年度健康科学科卒業研究.②高橋萌子,幼児のボール運動遊びの指導に関する基礎的研究―予測判断能力という視点から―,2012年度健康科学科卒業研究)。第2に、就学前における「体育カリキュラム」は、小学校学習指導要領の内容領域に大きな影響を受けていること、しかしながら、保育実践現場における体育的指導は、その総合性のゆえに、初等教育における枠組みでは捉えきれない複雑性を有していることが確認できた。第3に、2013年度に引き続き、①姿勢制御の能力、②予測・判断の能力、③スピード・リズム制御の能力、の三つの視点がカリキュラム構成上の重要な視点になりうることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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