2011 Fiscal Year Annual Research Report
ゴール型ゲームの運動課題と評価の観点?条件制御で誘発される運動技能を探る?
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22500560
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
加藤 敏弘 茨城大学, 教育学部, 准教授 (20185854)
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Keywords | ゴール型 / 評価 / 運動教材 / サッカー / バスケットボール / ハンドボール |
Research Abstract |
本研究の目的は、ゲーム(小3・4)、ボール運動(小5・6)、球技(中・高)のゴール型に示されたねらいが達成されたかを評価する観点を段階的に明らかにすることである。 新学習指導要領に提示されたゴール型のねらいに即した具体的な運動教材の繋がりについて検討するため、平成23年度までに、ブラジル、リトアニア、セルビア、オーストラリアにおけるジュニア期の指導現場の取材を通じて、運動教材を収集することができた。ブラジルでは、サッカー・フットサル・バスケットボール、リトアニアではバスケットボール、セルビアでは、サッカー・バスケットボール・水球の資料を得ることができた。また、セルビア、オーストラリアでは、指導者の育成システムに関する資料を得ることができた。 現在、これらの資料(指導者へのインタビューならびに指導現場の映像)を編集し、コーディングしながら構造化する作業を進行させ、新学習指導要領に即したねらいに沿った運動技能を抽出している。特に、「ボールを持たない時の動き」(小学校3・4学年)、「ボールを受けるための動き」(小学校5・6学年)、「空間に走り込むなどの動き」(中学校1・2年)、「空間を作り出すなどの動き」(中学校3年)、「空間を埋めるなどの動き」(高等学校)を学習させるための運動教材に注目している。一部の技能について到達基準と到達目標(案)を小・中・高の現職教員に提示しながら、その内容について検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目を終え調査資料をほぼ順調に収集することができ、評価基準(案)を作成にとりかかることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、発育発達段階に応じた技能の到達基準と個々人の能力に応じた段階的な到達目標を設定し、それらを誘発するようなゲームの工夫例を段階的に提示する。また、サッカー及びハンドボールの専門家との協議を通じて、原案をさらに精査し、学会で発表する。なお、ハンドボール、ラグビーの資料が十分に入手できていないので、これらをどのように収集するかが課題である。
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Research Products
(2 results)