2012 Fiscal Year Annual Research Report
大学生に運動習慣を促す初年次教育の試み-ポートフォリオを利用して-
Project/Area Number |
22500592
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
青木 隆 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (10167786)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | ポートフォリオ / 行動変容 / 運動習慣 |
Research Abstract |
学生にとって生活が大きく変化した大学入学時に,運動を含めた正しい生活習慣を獲得することは重要と考え,ポートフォリオの導入がその意欲や動機に与える影響について調査してきた.前年度までの研究によって,「食事の規則性」「栄養バランス」「睡眠充足度」や「運動満足度」などの比較的自己管理に起因する項目ではポートフォリにより正しい生活習慣を獲得することが認められた.しかし,「生活の規則性」など他者との関わりなど環境要因に影響されやすい項目については,他のアプローチの必要性を認めた.また,ポートフォリオに比較的わかりやすい達成感を示すデータの記入を求めることが,効果的であると認めた. 本年度は対象をトランスセオレティカル・モデル(Theory of Transtheoretical Model)を参考とした動機因子で分類し、検討を行った.健康維持行動の変容を5つのステージに分けて,各ステージにおけるポートフォリオの影響と体力の変化について調査した.その結果,「無関心期」12.4%,「関心期」23.2%,「準備期」51.8%,「実行期」11.2%,「維持期」23.2%であった調査対象者は,ポートフォリオの記入によって「関心期」「準備期」にある学生は,良好な行動変容を示すことが認められた. ポートフォリを記入することで行動変容を期待できる条件は,環境因子の影響を受けにくい事柄であること.動機因子が「関心期」「準備期」ある学生は,ポートフォリオを記入することで,意欲の継続に影響を受けるという事が明らかにされた. 以上より,ポートフォリオを記入することで,行動変容を期待する場合は,現状に対する十分な問題意識と将来に対する目標の設定を明確にしておかなければならないことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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