2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500642
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
菊池 和美 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 講師 (00406703)
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Keywords | 社会系心理 / 社会関係 / コミュニティ |
Research Abstract |
平成22年度の研究成果報告の状況、および、研究実施の内容とその進捗状況について報告する。 研究成果報告については、22年度科学研究費補助金の使用開始前より準備実施段階に至っていた一連の研究成果を学会発表または論文発表の形に取りまとめ、報告した。その内容は、「犬の散歩」に伴い形成されるパーソナル・ネットワークの形成過程に関する事例報告、及び、犬の飼い主らの日常的な交流場面の質的分析、また犬の飼い主らによる社会貢献活動の推進に関する質的分析に関する報告である。前者については査読付き論文として投稿(行動心理2010年48巻2号)し、後者については国内外での学会発表(老年社会科学会2010年6月、国際応用心理学会2010年7月、アジア国際健康心理学会2010年8月)を行った。発表形式はポスター及び口述発表とし、活発なフロア討議を通じて、情報交換や研究協力の機会を得た。 研究実施については、研究実施計画の通りほぼ進行した。研究1の(1)の内容に沿って、前年度よりすでに開始していたフィールド調査活動を継続し、協力団体(犬の飼い主らによる地域ボランティア)の活動に合計15回の参加をしながら、質的研究への協力を得た。また、これとは別に、平成22年度は、同グループのメンバーに対するグループインタビューの機会を設け、研究1の(2)の研究も進行させた。インタビュー結果の分析検討を踏まえ、質問紙の作成、予備調査の実施を経て、郵送配布回収方式による本調査を実施した。その後データ回収と集計、分析へと作業を進め、現在も進行中である。今後は、順次報告の機会を設けていく予定である。このほかにも平成22年度は、次の研究IIの準備活動として、合計4団体の犬の飼い主らのボランティア組織やグループにコンタクトを取り、協力者獲得に向けたフィールドの拡大を果たした。今後の調査において協力を得ていく予定である。
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Research Products
(4 results)