2013 Fiscal Year Annual Research Report
運動及びアルギニン摂取が血小板凝集及び血液凝固・線溶に及ぼす影響
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22500661
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
大桑 哲男 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80115675)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 血液凝固 / 線溶 / カルボニル化蛋白 / 過酸化脂質 / 運動トレーニング / L-アルギニン摂取 / 糖尿病 / ラット |
Research Abstract |
健常者において運動トレーニングやL-アルギニン摂取は血液凝固・線溶に有益な効果をもたらすことが明らかにされているが、糖尿病ラットにおいて、L-アルギンン摂取と運動トレーニングの併用の効果は明らかにされていない。本研究は糖尿病ラットを対象に持久性運動トレーニングと2% L-アルギニン摂取が血液凝固・線溶,タンパク質酸化及び血中脂質過酸化に及ぼす影響を明らかにした。我々は、これまで凝固・線溶の指標としてプラスミノゲン活性化因子(線溶)と肝臓のタンパク質酸化(カルボニルタンパク質)を検討してきたが、本年度は運動トレーニング及びL-アルギニン摂取が凝固因子である血中トロンボキサンB2(TXB2)への影響と心臓のカルボニル化タンパク及び過酸化脂質について検討した。その結果、併用群(運動トレーニング+L-アルギニン摂取)は対照群と比較して有意に減少し(88%)、運動トレーニング群も有意に減少した(78%)。心臓のタンパク質酸化について、L-アルギニン摂取群、運動トレーニング群、併用群(運動トレーニング+L-アルギニン)は対照群に比べ、いずれも有意な減少が認められた。脂質過酸化の指標であるマロンジアルデヒドの結果について、L-アルギニン摂取群、運動トレーニング群、併用群(運動トレーニング+L-アルギニン)は対照群に比べ、いずれも有意な減少が認められた。これらの結果から糖尿病ラットへの30分間の持久性運動トレーニング及び2% L-アルギニン摂取及びそれらの併用(運動トレーニング+L-アルギニン摂取)は血液凝固を抑制し、心臓でのタンパク質酸化及び血中の脂質過酸化を減少させるのに有効な方法であることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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