2012 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子改変動物や培養細胞を用いたコエンザイムQ10結合蛋白質の生理的意義の解明
Project/Area Number |
22500681
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
山本 順寛 東京工科大学, 応用生物学部, 教授 (60134475)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加柴 美里 東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (80338186)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | コエンザイムQ10 / プロサポシン / サポシン / 脂質 / 脂質結合たんぱく質 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
ATP産生に不可欠であり抗酸化物質としても重要であるが,加齢とともに細胞内濃度が減少するコエンザイムQ10(CoQ10)が加齢・老化に伴う機能障害の鍵を握る物質の一つとして注目を集めている.脂溶性であるCoQ10の細胞内外への輸送にはその結合蛋白質が必須であり,代表者らは世界で初めてサポシンBがCoQ10結合蛋白質であることを明らかにした.遺伝子工学手法によりCoQ結合蛋白質サポシンBをノックダウンまたは高発現させたマウスや動物細胞を用いて,サポシンBの生理的意義や加齢・老化に対する影響を解明することが本研究の目的である. 1.プロサポシンノックアウトマウスを用いたCoQ10結合蛋白質の生理的意義の解明 前年度までの解析により,プロサポシンノックアウトマウスでは,CoQ投与食添加後の血漿中および臓器中の外因性CoQ量が有意に低下していることを認めた.本年度は,さらに肝臓の細胞小器官を分画し,各細胞小器官におけるCoQ量を解析した.結果,プロサポシンノックアウトマウスでは,外因性のCoQがミトコンドリアに到達していないことを見出した. 2.プロサポシン遺伝子改変培養細胞を用いたCoQ10結合蛋白質の生理機能の解明 前年度までの研究により, HepG2 のプロサポシンの高発現株やノックダウン株が樹立されている.高発現株ではCoQ10量が増加し,ノックダウン株ではCoQ10量が減少していた.本年度は各細胞小器官のCoQ10量を解析した.細胞小器官に分画して解析したところ,高発現株ではミトコンドリアCoQ10量が上昇し,ノックダウン株では減少していた.CoQ10はミトコンドリア電子伝達系に必須の因子である.高発現株を解析したところミトコンドリア呼吸活性が上昇していた.また,ノックダウン株では外因性のCoQ10の取り込みが低下することも明らかとなった.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Increased Oxidative Stress and Coenzyme Q10 Deficiency in Juvenile Fibromyalgia: Amelioration of Hypercholesterolemia and Fatigue by Ubiquinol-10 Supplementation2013
Author(s)
Miyamae T, Seki M, Naga T, Uchino S, Asazuma H, Yoshida T, Iizuka Y, Kikuchi M, Imagawa T, Natsumeda Y, Yokota S, Yamamoto Y
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Journal Title
Redox Report
Volume: 18
Pages: 12-19
DOI
Peer Reviewed
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