2012 Fiscal Year Annual Research Report
タデ科食材の免疫賦活性とアセチルコリンエステラーゼ阻害性の検討
Project/Area Number |
22500742
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
宮崎 由子 京都女子大学, 家政学部, 教授 (40131560)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | タデ科食材 / 免疫賦活活性 / アセチルコリンエステラーゼ阻害剤 / 認知症予防 / 一次予防 |
Research Abstract |
【目的】高齢者は加齢と共に、免疫力の低下や記憶学習能力の低下などに伴う認知症疾患が増加し、高齢者に対する予防対策が重要視されている。アルツハイマー型認知症の治療薬の1つとしてアセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害物質が使用されているが、筆者は薬剤ではなく食材を用いて認知症の一次予防へと発展させ、より効率的な臨床場面での活用方法を提案することを目的とした。H22~23年度において、タデ科食材(鮎タデ・紅タデ)の免疫賦活性(貪食・食胞融合能)とAChE阻害活性について検討した結果、免疫賦活物質およびAChE阻害物質を見出した。H24年度はAChEの阻害薬への効果を検討した。H25年度において認知症の一次予防に活用するために、タデ食のメニュを提案して介入実験を実施して検証した。【研究結果】1.AChE阻害活性の検討;AChE活性はアセチルチオコリンを基質とし、生じたチオコリンをEllman法にて定量し、鮎タデ・紅タデのAChE阻害作用を検討した。その結果鮎タデ・紅タデ両方に酵素阻害性を見出し、特に紅タデの水抽出物及び酢酸エチル抽出物にAChE阻害活性を認めた。鮎タデ・紅タデ食材に認知症の改善予防に活用できることを確認した。2.タデ食材の活用のメニュ提案;高齢者を対象として、鮎タデ・紅タデを用いたメニュを検討し、春・夏・秋の季節に合わせてタデ食メニュを考案し、冊子「紅タデと鮎タデで作るおいしい認知症予防レシピ集」を作成した。3.タデ食における介入試験; 冊子のタデ食メニュを摂取する介入試験を試み、対照食を用いて単盲検比較試験により比較検討した。対照食およびタデ食摂取後の認知機能バランサーのソフトを用いて、見当識、注意力、記憶力、計算力、空間認識力の5項目について調べ、認知機能に対する効果を検証した。その結果、対照食よりタデ食摂取の方が効果を認め、特に計画力に顕著な効果を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)