2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500809
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
中野 英之 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (80554310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 孝 茨城大学, 教育学部, 教授 (10272098)
植木 岳雪 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (40371025)
飯野 直子 熊本大学, 教育学部, 准教授 (80284909)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 地学教育 / 地層のはぎ取り教材 / 露頭の観察 / 堆積構造 / 火砕流 / 火山灰 / 第四紀学 |
Research Abstract |
地層の分野の学習指導を困難に感じる教員は多い。その理由の1つに、学習指導要領で推奨されている露頭の野外観察が、観察可能な露頭の減少などの理由により困難になっていることが挙げられる。本研究では、この点に着目して、全国の児童・生徒が露頭に触れる機会を提供することを目標に、全国の露頭から「地層のはぎ取り標本」を作成し、教員が自由に利用できる「地層宅配便」システムを構築した。全国の代表的な露頭約30箇所、計約700 枚の地層のはぎ取り標本を作成し、ホームページにて計画を公開し運用を開始した。 本プロジェクト最終年度までに、小学校から大学、特別支援学校、博物館など約70 施設で「地層宅配便」の利用実績があった。必要に応じて、指導案の例を利用者に提示したり、標本をもとに具体的な使用方法を演示したりと、できるだけ多くの教員が利用できる方法を模索してきた。 これまでに、出前授業や教員研修会を行ってきたが、最終年度は小学校を中心とした出前授業を積極的に行い、計21時間の授業を行った。また、地層宅配便ミニシンポジウムを開催した。全国から約30名の参加者があり、地学教育に関する活発な議論を行うことができた。 これまでの利用者からのアンケートや聞き取り調査等により、「地層宅配便」や地学分野の学習指導について以下の課題が挙がった;(1)地層のはぎ取り標本の充実とより多くの教員が利用できるシステムの構築、(2)具体的な使用事例を示す活用事例集の充実。今後はこれらの課題の解決に向け本システムをより利用者にとって使いやすいものとなるよう、改良を続けていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)