2010 Fiscal Year Annual Research Report
最先端再生可能エネルギー技術を学習する教材とカリキュラム開発及び評価
Project/Area Number |
22500844
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
山本 利一 埼玉大学, 教育学部, 教授 (80334142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻窪 光慈 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (00431726)
森山 潤 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (40303482)
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Keywords | 学校教育 / 自然エネルギー / 風力発電 / 海洋エネルギー / 太陽光発電 / 技術教育 / グリーンエネルギー |
Research Abstract |
本研究の目的は,1.最先端の再生可能エネルギー技術を題材とし,児童・生徒に体験的に学習する教材・教具を開発する。2.それらを活用した効果的な授業展開やカリキュラムを構築する。3.授業実践や教員研修及び科学館等での活用を通して,それらを評価し,成果を広範囲に発信することを目的にしている。平成22年度の研究成果及び検討結果を下記に示す。 1.小学校及び中学校の新学習指導要領におけるエネルギーに関する学習項目を洗い出し,現在活用されている教材及び教材・教具の利用状況を現職教員から意見徴集を行い,研究の方向性を確認した。 2.再生可能エネルギーの教材として,簡易の色素増感タイプの太陽電池の市販教材を調査し,より活用可能な色素増感太陽電池の教材化を進めた。また,単結晶・多結晶・アモルファスなど,素材の違いによる発電効率の実験を行った。 3.これまで開発を進めてきた風力発電教材を新学習指導要領に対応できるように改良し,短時間で製作可能な製作題材として風力発電教材を開発し,指導過程を検討した。特に風の弱い状態での発電を意識し,サボニウス型の風力発電装置に磁気浮上軸受けを活用した。 4.海洋エネルギーに着眼した教材として,簡易波力発電に関する教材を開発した。 5.学校現場の教員と検討会を持ち,教育現場での求められる教材として,開発する教材に関して,意見徴集を行なった。6.平成23年度の授業実践のための打ち合わせを持ち,具体的な実践校を設定し,指導手順の検討を行った。
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