2010 Fiscal Year Annual Research Report
多様な障害に対応した学習ソフトを作るためのアクセシビリティ機能ライブラリの研究
Project/Area Number |
22500903
|
Research Institution | Sendai National College of Technology |
Principal Investigator |
竹島 久志 仙台高等専門学校, 情報システム工学科, 教授 (80216887)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金森 克浩 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 教育研修情報部, 総括研究員 (60509313)
|
Keywords | 学習ソフト / アクセシビリティ / スイッチ入力 / スキャン操作 / Flash / 特別支援教育 / ICT活用教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は,障害児・者を含めた多様な特性を有する学習者が利用できる学習ソフトを容易に開発できるようにするために,スキャン入力機能等を実現するためのアクセシビリティ機能ライブラリを開発することである。本年度は以下について実施した。 1.特別支援学校教員による研究会の開催:先行して開発してきたスイッチ入力機能ライブラリの評価および今後の開発方針の検討のために,学習ソフトを自作している特別支援学校教員6名(元教員1名含む)を研究協力者として招集し研究会を実施した。その結果,本ライブラリの有用性が確認され,さらに,学習ソフトに必要なアクセシビリティ機能について議論できた。 2.アクセシビリティ機能ライブラリの開発:研究会での議論を元にアクセシビリティ機能ライブラリに付加する機能20件を定め,本年度中に6件が実現できた。 3.ライブラリ適用ソフト制作:研究協力者から自作学習ソフト125本のソースコードの提供を受け,そのうち4本について本ライブラリを適用した。さらに,新規に「見本合わせ課題」ソフトを制作した。これらを公開し,試用してもらい意見を収集する予定である。 4.市販ソフトの分析:アクセシビリティ機能を有する海外の市販教育用ソフトを入手し,それらの機能を分析した。これらを元に,アクセシビリティ機能ライブラリに必要な機能について検討した。 5.研究成果公開・配布用Webページの作成:これまでに開発したアクセシビリティ機能ライブラリおよびライブラリを適用したサンプルソフトを公開・配布するためのWebページを作成した。 以上より,アクセシビリティ機能ライブラリの仕様を検討できた。今後は,これを元にアクセシビリティ機能ライブラリの完成を目指し,さらに学習ソフトのアクセシビリティ指針についても策定する。
|
Research Products
(5 results)