2011 Fiscal Year Annual Research Report
次世代モバイル機を含むクロスプラットフォームへのイーラーニング配信と教育効果測定
Project/Area Number |
22500914
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
鈴木 恒雄 金沢大学, 名誉教授 (60019502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 正英 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 教授 (20306533)
森 祥寛 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 助教 (20397178)
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Keywords | e-Learning / モバイル対応 / ユビキタス / 教育効果測定 |
Research Abstract |
初年度においては、研究代表者が協力研究員とともに、e-Learning教育のマルチメディア(画像・アニメーション・音声・動画)を組み合わせた教材をとりあげ、その基本的なフレームワークと同等以上の機能を備えた教材実行環境開発してきた。システム全体の基本的な構造は大きく分けて、(1)教材コンテンツ(個々の教材の実際の中身)を管理し供給するLMS(Learning Management System)サーバーと、(2)個々の携帯デバイス・パソコン・デジタル家電のインターネットブラウザー(クライアント環境)上で動作する教材実行エンジン(教材の中身を再生するアプリケーション)からなる。LMSサーバーは既に機能している。教材実行エンジンとしては、Adobe Flash Platformを用いて、1)LMSサーバーとの通信部分に関しては、LMSのサービスAPIを介して情報を受け渡すライブラリを実装した。さらに、2)マルチメディア教材の実行部分に関しては、モバイルデバイス環境をサポートするために、これまでに開発してきた教材実行エンジンが持ってきた機能の移植に加えて、新しい機能を実装した。 今年度は、主として1.共同研究者の協力を得て、具体的な講義の教材を用いて、開発したプラットフォーム上で、モバイル環境を用いたeラーニング教育を実践する。2.教材の実行状況や行動状況などをユーザインタフェースの操作過程から詳細にトラッキング(追跡)し、学生がどこで視聴をやめたか、次に飛ばしたか、見直したかなどの視聴状況や、問題の実行において正誤判定だけではなく、どの問題で迷ったか、間違えた場合にどのように教材を見直す行動をしたのか、あるいはしなかったのか、といった様々な行動の統計処理を行い、教材の難易度やプラットフォームの問題点などを探る研究を行う計画であったが、実施計画の打ち合わせがはかどらず、具体的な講義での実践はできなかった。システムの改善としては、Adobe FIash Platformに代わるHTML5形式での実行エンジンの開発を進めてきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
共同研究者との打ち合わせが、後期授業の開始前に十分時間が取れずに、具体的な講義での実践研究ができなかった。一方、システム開発面では、Adobe Flashのモバイル対応版の開発の将来展望がAdobe社の方針で中止となり、HTML5形式での開発が必要となり、進めてきている。
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Strategy for Future Research Activity |
システム開発面では、HTML5形式で開発をする。また共同研究者の協力を得て、次年度後期授業で、開発済みのシステムの実践利用をすすめる。
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