2011 Fiscal Year Annual Research Report
思考力・表現力と意欲を高めるWeb2.0的なICT活用授業の開発と評価
Project/Area Number |
22500918
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
下村 勉 三重大学, 教育学部, 教授 (80150217)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須曽野 仁志 三重大学, 教育学部, 教授 (50293767)
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Keywords | ICT活用授業 / Web2.0 / 思考力 / 表現力 / デジタル作品制作 / Moodle |
Research Abstract |
教員養成教育におけるICTの活用では、ICTの利点を便利さや効率に求めるのではなく、新たな観点から魅力的なICT活用授業のモデルを開発・実践し、その意義や達成感を体得したICT活用の指導者を養成していくことが重要課題である。 本研究は、これまで筆者らが取り組んできたICT活用授業を振りかえり、「Web2.0」の考え方や、現在の学習者に欠けている「役立ち感」に着目し、思考力・表現力および意欲を高めるICT活用授業を開発することを目的とする。 今年度は、筆者らが担当する「教育工学」「情報科教育法」の授業を中心に、学生によるデジタル作品(ポスター・グラフ作品・デジタルストーリー作品、スクイーク・スクラッチ作品など)の制作活動に焦点をあてて分析した。また、この活動を有効にするための作品発表会や、「Web2.0」の発想で取り入れた相互評価・感想を、CMS(ここではMoodle)や「ありがとうカード」を用いた意見交流についても分析した。今年度は、特に思考力・表現力および意欲を高めるプログラミングソフト「スクラッチ」を取り入れた授業設計・授業実践において興味深い成果を得ることができた。 これらの授業において、タブレット端末やデジタルペンの有効な活用により、ICT活用授業の効果を高める試行と検討を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究で使用するICTツールとして有効な機器として、タブレットPC、iPad、アンドロイド端末、デジタルペンなどの使用を想定している。優れた機能を持つ機器が次から次へと発売され、どれを用いるのがベストかの検討に時間を費やしたが、その点を除けばほぼ順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
デジタルペンおよびタブレット端末の利用を推進する。 学習者参加型の発想をより一層進め、役立ち感につなげる。 これまでの計画を変更しなくても遂行が可能である。
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Research Products
(5 results)