2012 Fiscal Year Annual Research Report
思考力・表現力と意欲を高めるWeb2.0的なICT活用授業の開発と評価
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22500918
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
下村 勉 三重大学, 教育学部, 教授 (80150217)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須曽野 仁志 三重大学, 教育学部, 教授 (50293767)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ICT活用授業 / デジタル作品制作 / Moodle / 思考力 / 表現力 / Web2.0 / 役立ち感 |
Research Abstract |
教員養成教育におけるICTの活用では、ICTの利点を便利さや効率に求めるのではなく、新たな観点から魅力的なICT活用授業のモデルを開発・実践し、その意義や達成感を体得したICT活用の指導者を養成していくことが重要課題である。 本研究は、これまで筆者らが取り組んできたICT活用授業を振りかえり、「Web2.0」の考え方や、現在の学習者に欠けている「役立ち感」に着目し、思考力・表現力および意欲を高めるICT活用授業を開発することを目的とした。 開発したモデル授業の流れは、以下のとおりである。 ①ガイダンスでICTを用いて過去の学習成果と提示し、意義を説明する。②4人からなるグループを構成する。このグループは、個人制作を互いに支援する。③課題を与え、必要最小限の基礎知識・技能を指導したのち、制作作業に取りかかる。④グループおよび全体で中間発表を行う。よかった点と改善点についてフィードバックする。⑤修正作業を行い、全体で完成版の発表を行う。優秀作を選び、選んだ理由(良かった点)をフィードバックする。⑥授業を振り返り、学んだこと・反省点を次の学習者にレポートやポートフォリオとして残す。 その留意点・特徴は以下のとおりである。 ①ICTの活用により、過去の成果や発表時の作品提示、コメントのフィードバック、および次期への継承が容易になる。②グループワークは、刺激や意欲とともにメンバーの「役立ち感」も高める。③「Web2.0」の考え方で、有効なコメントをすることも大事な能力と重視したが、学生によるコメントを含む相互評価は好評であった。④クラスで選出した作品を「統計グラフ三重県コンクール」に出品したところ、8点中6点が入賞するという副次的成果も得られた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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