2012 Fiscal Year Annual Research Report
第二言語を使用した協働オンライン学習環境におけるストレスの研究と教授方略の提案
Project/Area Number |
22500935
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
鄭 仁星 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (90372929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 雅之 北海道工業大学, 未来デザイン学部, 准教授 (10321374)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 教育工学 / e-ラーニング / 第2言語教育 / ストレス / インストラクショナルデザイン |
Research Abstract |
多くの研究がオンライン恊働学習に従事する学習者は、より多くの意見を持ち、問題解決に多くの議論を展開させ、広く複雑で認知的にも挑戦的な議論を行うことを証明している。より健全な議論とともに既存知識に新しい学びを効率的に関連させるため、対面式の恊働に比べ高い学習効果をもたらすことも判っている。しかし、この学習上の利点を活かすためには、オンライン恊働は、綿密に設計、円滑に進行、そしてサポートされなければならない。 本研究では、日本の大学で英語を使ったオンライン恊働を経験した226人に対し、ストレスに関する調査を行い、学習者の認識とストレス要因との関係について分析した。この結果、以下に挙げる、自己効力、インストラクショナルデザイン、技術使用、恊働学習そのものの4つのオンライン恊働学習環境におけるストレス要因が同定された。 加えて本年度は、オンライン恊働環境における認知的な問題に関しても追求し、これらの認知的問題は認知負荷理論における、ジャーメイン認知負荷をたかめ、エクストレニアス認知負荷を低め、イントリンジック認知負荷をコントロールすることと密接に関連していることが確認できた。前年度までの知見を元に、より深い集中を促し、不必要な認知負荷やストレスを低減するために、文化背景、学習レベル・興味関心などを含む、異質グループ手法の利用、オンライン恊働学習に先立ち多くの異質な学習者たちが知り合うための機会の提供(ストレス、不安、または学習者同士の軋轢を避け、開かれた議論や開示、課題達成のための協力を促進するため)、オンライン恊働の初期段階で少量の知識で実行可能な課題構成や読み書きを多く必要とせず、特に課題に対して自己効力の低いものには認知負荷量を増大させない課題の設定、ワークトエグザンプルの使用など認知面に配慮した課題の構成・難易度の調整が重要であることを教授方略として提言した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)