2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500946
|
Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
植野 雅之 大阪電気通信大学, 総合情報学部, 准教授 (50300348)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 慎二郎 プール学院大学短期大学部, 秘書課, 講師 (70321114)
蘆田 昇 福井工業高等専門学校, 電子情報工学科, 教授 (10202615)
木田 豊 京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 教授 (20514590)
上田 和浩 大阪電気通信大学, 総合情報学部, 教授 (50388394)
金村 仁 大阪電気通信大学, 総合情報学部, 准教授 (70440956)
|
Keywords | 学習環境 / トレーニング環境 / シリアスゲーム / 3DCG / 造形教育 / LOGO |
Research Abstract |
本研究の目的は,3DCGの本来の造形の可能性を引き出すことのできる新世代のクリエータを育成する造形教育をおこなうため,我々が過去に開発したO3Logo,O3Artをベースに造形教育をおこなう環境を開発すること,また,このような造形環境で必須となる3次元仮想空間における認知操作の効果的なトレーニングを目指して,ゲーム的なトレーニングの可能性と有効性を調べることである.当該年度の計画においては,実際に3D操作を伴うトレーニングゲームを構成し,それらの評価実験,予備実験をおこなった.昨年度に実験システムの実装に手間取ったため,今年度は,単純な評価実験,予備実験までは実施することができたが,スケジュール的にトレーニングシステムとしての効果の検証といった,いくつかの規模の比較的大きな実験に着手することができておらず,トレーニングシステム部分の研究という意味では,遅れている部分がある. また,O3Logoでは,利用者がタートルを操作することで造形をおこなうが,このタートルに対して,センサーや判断力を持たせ,エージェントとして扱うことができるようにする方向性が見えてきた.このためのインタフェースなどをうまく設計することができれば,O3Artなどで,よりインテリジェンスの高い自動化がおこなえる可能性がある.今回,完全な実装とは言えないながら,この実装のための実験をおこなうことができた.この方向性はあまり意図していなかったが,クリエータ向けインタフェースの設計をうまくおこなうことで高度な造形機能を構成できると考えており,この方向性についても今後,研究を実施していきたい.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
前年度に実験システムの実装に手間取ったため,今年度では予備実験まではなんとかおこなえたが,スケジュール的にその後のいくつかの実験がおこなえておらず,遅れている.
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度内に本研究で構築したトレーニングシステムの効果を証明するための実験を実施していく.また,昨年度,試しに実装したエージェント技術を用いた造形機能が有望であると考えられるので,これの現行システムへの組み込みも検討していきたい。
|
Research Products
(4 results)