2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22500957
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
新井 紀子 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 教授 (40264931)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 教育のICT化 / 校務の情報化 / コンテンツマネージメントシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度に引き続き、初等中等教育のためのワンストップシステムの研究開発に取り組んだ。 本研究課題で開発しているワンストップシステム(NetCommons)は、鳥取県(98%)、徳島県(85%)等、日本全国で3500以上の学校が何らかの形で導入するまでの広がりを見せているが、平成25年度に開催したNetCommonsユーザカンファレンスにおける学校関係者へのヒアリングの結果、本研究課題開始時には想定されていなかった大きな変化として、(1)学校をターゲットとした不正アクセスの急増、(2)スマートフォンを唯一の情報端末として利用するPCレスな保護者の急増が挙がった。 特に課題となったのは、NetCommons自身のセキュリティよりもプラットフォームであるLAMP環境やライブラリ群にセキュリティホールが発見されたときにそれらをバージョンアップしてもNetCommonsが引き続き正常に動作する保証をいかに得るかということであった。グループウェアとしてのNetCommonsが学校活動のインフラ(施設予約、日程調整、委員会報告等)として定着している学校では動作保証は切実な問題である。 そこで、平成26年度はこの課題について集中的に研究開発を行った。(1)についてはレスポンシブデザインを導入することで解決し、(2)についてはウェブ上でオープンに提供されるソフトウェア自動テストツールによる検証が可能となるようなコードへの変更の可能性について検討し、そのための規約を整備した。実際に既存のNetCommonsのコードを(2)で定義した規約と設計思想に基づいて書き換えるには膨大な人的リソースを必要とするため、本研究課題では実施可能な範囲を超えるが、NetCommonsの開発コミュニティ等と連携し、NetCommons3.0のα版をgit上で公開した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
本研究課題終了に際し公開したNetCommons2.4.2.0のダウンロード回数は1845回であり、NetCommons2系で学校HPを公開している学校数は3500を超える。
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Research Products
(9 results)