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2012 Fiscal Year Annual Research Report

がん幹細胞化におけるRb-Ras経路の研究

Research Project

Project/Area Number 22500998
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

SHAMMA Awad  金沢大学, がん進展制御研究所, 助教 (50402839)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
KeywordsRb / ATM / DNMT1 / p16Ink4a / クロマチンリモデリング / エピジェネティック / がん / 抗がん剤
Research Abstract

がん抑制遺伝子RBは多くのクロマチン修飾因子と結合し、その機能を制御することにより標的遺伝子の発現をエピジェネティックに制御している。しかしながら、このRBの機能は生物学的にも臨床学的にも十分に解明されていない。このようなRBによるエピジェネティック制御機能を解明するために、我々は甲状腺C細胞腫瘍を生じるRB欠損モデルマウスとヒト原発がん組織を使い、遺伝学的、そして、エピジェネティックな解析を行った。RBとATMの相互作用がDNAメチル化酵素DNMT1の安定性を制御すること、また、DNAマイクロアレイ解析からInk4a、Shc2、FoxO6、そして、Nogginを含む数百のがん関連遺伝子プロモーターのDNAメチル化状態が、RB-ATM-DNMT1の相互作用により調節されていることを発見した。さらに、bisulfite(重亜硫酸ナトリウム)法により、これら遺伝子プロモーターのDNAメチル化状態はRBとATMによって緊密に調節されていることを示した。定量化ChIP(クロマチン免疫沈降)法による解析結果もRBとATMの状態が、Ink4aプロモーターへのDNMT1の結合を制御するという上記の観察と一致した。RBの不活性化は、アセチル化酵素Tip60を介してのATMの活性化を引き起こし、Tip60およびUHRF1(E3リガーゼ)と複合体を形成したDNMT1へのATMの結合を促進すること、その結果DNMT1はTip60によるアセチル化、続いてUHRF1によるユビキチン化を受け、分解されることを明らかにした。加えて、ヒトがんにおいて、RBの低発現がATMのリン酸化(S1981)、DNMT1及びp16INK4aの発現と非常によく相関することを明らかにした。これらの研究結果は、RB経路の不活性化が、DNMT1の不安定化を介して、異常なDNAメチル化状態を引き起こしていることを示している。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012 Other

All Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] Epigenetic function of retinoblastoma protein entails functional association of ATM and DNMT12012

    • Author(s)
      Shamma Awad
    • Organizer
      第71回日本癌学会学術総会
    • Place of Presentation
      札幌市教育文化会館、 札幌市、日本
    • Year and Date
      20120919-20120921
  • [Remarks] RBのエピジェネティック機能

    • URL

      http://omb.w3.kanazawa-u.ac.jp/research.html

URL: 

Published: 2014-07-24  

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