2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22510011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
古澤 文江 名古屋大学, 地球水循環研究センター, 研究員 (70456705)
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Keywords | 人工衛星 / 大気現象 / 気候変動 / 地球観測 |
Research Abstract |
初年度は、必要な備品購入を行い、システム構築後TRMM衛星V6のデータを2010年3月まで蓄積し初期解析をする計画であった。高額備品としてDELL社より776413円のPrecision T7500というワークステーションを購入したが、あまりにも動作が遅く、何度もサポートセンターとやり取りをして2度の部品交換をしたが改善せず、「遅さは再現することを確認したが改善はできない」と言われたので、諦めてこれにシステム構築した。2011年2月まで13年分のPRデータを蓄積した。2011年2月までのデータにプログラムを流し、幾つかのパラメータについて扱いやすい0,05度×0.05度のグリッド化したPRデータファイルを陸上・海上・海岸上、対流性と層状性に分けて各地方時刻毎に月毎に作成するという目標は達成した。作成したパラメータは、観測回数、地表面付近の降水の観測回数とその降水量、Xmm/hr以上の降水を観測した回数とその降水量(X=3,20)、降雨頂高度、ブライトバンド高度である。これらから、降水量の変動を調べた。部分的に、学会発表(永田等と島岡等)のために用いた。また、地表面変化と降水特性の関係を調査するため、TRMM衛星搭載マイクロ波放射計TMIの輝度温度、気象庁長期再解析JRA25データの大気情報、地表面高度・温度を元に計算するプログラムに改善を加え、13年分の衛星観測時刻における5周波の地表面射出率データセットをアップデートした。これにより、PRの制御装置がA系からB系に変更した際の不連続をなくす事ができた。さらに、TRMM PR V7のテストデータ(2008年1年分)が配布されたので、その解析を行い問題点や変更点を確認した。
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Research Products
(6 results)