2010 Fiscal Year Annual Research Report
木造住宅市場における消費者の満足度向上のための「情報の非対称性」の解明
Project/Area Number |
22510052
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Research Institution | Forestry and Forest Products Research Institute |
Principal Investigator |
宮本 基杖 独立行政法人森林総合研究所, 林業経営・政策研究領域, 主任研究員 (60343779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立花 敏 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 准教授 (50282695)
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Keywords | 情報の非対称性 / 消費者 / 施工者 / 住宅満足度 |
Research Abstract |
住宅購入を希望する消費者が持つ情報の質と量を把握するために、茨城県内の常磐線沿線やつくばエクスプレス線沿線の新興住宅地の一戸建て住宅を対象に、ニーズの高い情報や、情報の入手経路等に関するアンケート調査を実施した。1300世帯にアンケート票を配布し、199通の返信があった。 アンケート調査の結果、消費者が住宅購入に動き出してから最終的に住宅を取得するまでの過程で得た情報を把握することができた。まず、住宅購入のための情報の収集方法としては、「住宅見学」が最も多く(81%)、次ぎに「営業マン」(57%)、その後に「インターネット」47%、「住宅関係の本」43%、「知人」35%が続いている。購入予定の消費者の8割が実際に住宅を見学していること、約5割がインターネットで情報を収集していることがわかった。その内、有効だった方法として、「住宅見学」が73%と最も多い。次ぎに「営業マン」が47%、「インターネット」32%であり、その後は「知人」26%、「住宅関係の本」26%、と続く。情報収集の方法として「住宅関係の本」が「知人」より多かったが、有効性は「知人」の方が若干高い結果となった。また、契約の決め手となった情報としては、「住宅見学」(40%)がやはり最大で、次いで「営業マン」36%、その後に「建築費」29%、「設計プラン」23%、「知名度」23%である。消費者が住宅を購入するに当たって、価格は重要であるが、それ以上に、住宅を実際に見ることが最大の情報収集方法であり契約の決め手となったこと、そして営業マンが消費者にとって重要な情報源であることが示された。
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Research Products
(1 results)