2012 Fiscal Year Annual Research Report
不確実性下のワン・ショット意思決定理論体系―その確立と経営への実証
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22510144
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
郭 昌俊(郭沛俊) 横浜国立大学, 国際社会科学研究科, 教授 (60325313)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | multistage decision / focus point / dynamic programming / Newsvendor Problem / one-shot decision theory |
Research Abstract |
1. ワン・ショット意思決定問題(one-shot decision)において、意思決定の後悔度を導入し、焦点事象(focus point)を再定義し、新たな意思決定方法を提案した。 2.ワン・ショット意思決定理論の展開として、多段階ワン・ショット意思決定方法提案した。多段階ワン・ショット意思決定問題では多段階意思決定において、各段階毎に繰り返せない一回限りの意思決定を行う問題である。各意思決定段階においてワン・ショット意思決定理論を用いて、基本事象の起こりうる可能性と、もたらされる結果の満足度を選択要因とし、意思決定者のタイプに適した焦点事象を選別する。選別された焦点事象に基づき、動的計画法を用いて、最適選択肢の順列を決める。従来の不確実性下の多段階意思決定方法ではくじをベースにして期待効用最大化するように最適選択肢の順列を決めるが、提案した意思決定方法はシナリオ(焦点事象)をベースにしたものであるので多段階ワン・ショット決定方法は根本的に新しい理論であると言えよう。 3.ワン・ショット意思決定理論の応用として、ライフサイクルの短い新製品における新聞売り子問題に適用した。ライフサイクルの短い新製品の需要の不確実さを可能性分布で表し、ワン・ショット意思決定理論を用いて、アクティブなリテイラーとパッシブなリテイラーの注目すべき需要(焦点事象)を分析し、最適発注量を決めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ワン・ショット意思決定理論(The one-shot decision theory)の更なる展開として多段階ワン・ショット意思決定理論を展開し、新聞売り子問題にも適用した。
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Strategy for Future Research Activity |
ワン・ショット意思決定理論を更に展開した上で、平成24年度で得られた研究成果を再整理し、国際学術ジャーナルに投稿する。
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Research Products
(5 results)