2010 Fiscal Year Annual Research Report
モバイルテクノロジーを応用した新しい都市環境モニタリングシステムの研究
Project/Area Number |
22510168
|
Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
一ノ瀬 俊明 独立行政法人国立環境研究所, 社会環境システム研究領域, 主任研究員 (30231145)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LIKHVAR Victoria 独立行政法人国立環境研究所, 社会環境システム研究領域, NIESポスドクフェロー (20561385)
|
Keywords | モバイルテクノロジー / 大気環境 / 健康影響 / モニタリング / 都市 |
Research Abstract |
2010年度は主としてセンサーの組み立てを行い、代表的なテストサイト(つくば市など)への試行的展開までを行った。センサーは主としてフランスのSenSariS社に発注し、屋外温熱環境(温度、湿度など)のほか、大気汚染濃度(NOX、CO2、VOC、CO、OXなどのうち対応可能な要素)、騒音レベル、磁場(健康関連)、街区の照度(治安関連)、位置情報(GPS機能を内蔵)などを1基4~5万円程度でそろえた。軽量・小型にして、OS内蔵でプログラム可能なBluetooth(省エネルギー型リチウムイオンポリマー電池で駆動:mini-UBS充電式)をベースとしたセンサーの組み立て・改良に平行し、サーバーを調達し、リアルタイムのデータの収集・空間分布表示システム(Google Mapsをベース)の構築を行った。また、データの収集・転送・処理が安定的に行えることを確認した。さらに都市の街区スケールにおけるモバイルテクノロジーを応用したリアルタイムの大気・熱環境データの収集・空間分布表示システムの構築を行った。加えて屋外温熱環境に限らず、大気汚染濃度や騒音レベル、磁場など各種環境要素についても扱う対象に含め、市民参加型の近隣環境モニタリングシステムの開発を行った。特筆すべき成果は、Android数台にBluetoothをインターフェースとした二酸化炭素濃度等のセンサーを組み込み、WiFiなどを経由してリアルタイムに計測データを位置情報、時刻情報とともにサーバーに集約するシステムを開発し、東京マラソンなどの行事におけるデータ取得ができたことである。
|
Research Products
(6 results)
-
-
-
-
-
[Book] Urban Energy Systems In The Global Energy Assessment2011
Author(s)
Grubler, A., X.Bai, T.Buettner, S.Dhakal, D.J.Fisk, T.Ichinose, J.Keirstead, G.Sammer, D.Satterthwaite, N.B.Schulz, N.Shah, J.Steinberger, H.Weisz
Publisher
Cambridge University Press
-
[Book] Urban climate : Processes, trends, and projections, pp.43-81 ; In Rosenzweig, C., W.D.Solecki, S.A.Hammer, S.Mehrotra Eds.: Climate Change and Cities : First Assessment Report of the Urban Climate Change Research Network2011
Author(s)
Blake, R., A.Grimm, T.Ichinose, R.Horton, S.Gaffin, J.Shu, D.Bader, C.DeWayne
Total Pages
286
Publisher
Cambridge University Press