2011 Fiscal Year Annual Research Report
緊急地震速報を援用した次世代型「三段階震度計」の試作と活用方法の検討
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22510190
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
香川 敬生 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (50450911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 竜也 鳥取大学, 工学研究科, 助教 (20379655)
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Keywords | 計測震度 / 緊急地震速報 / P波センサー / ネットワーク / 普及 |
Research Abstract |
本研究では,既存の震度計に緊急地震速報を受信する機能を追加し,P波初動による震度推定機能を付加した「三段階震度計」を試作し,試観測を通じて検証をおこなう。気象庁認定計測震度値を出力可能な加速度のセンサーからのリアルタイム出力からP波震度推定および計測震度を出力し,緊急地震速報の最新情報から当該地点の予測震度を推定する機能は実装したが,遠隔地に設置してモニター観測できるまでの調整が完了していない。また,緊急地震速報が誤りであった場合にも,実際に地震動をモニターすることで現地での情報の修正をおこなう昨日の追加をおこなう。調整を終え次第,東北地方太平洋沖地震の余震活動が活発な東京での試観測を予定している。 「三段階震度計」が広く活用されるために,精度は劣るものの携帯情報端末での利用を想定し,iPodやiPadへの実装をおこなっている。この分野の現況を調査し,携帯電話事業者が携帯電話向けに緊急地震速報のサービスをおこない,FM多重放送を通じてカーナビで受信できるものも市販されるなど,普及が大幅に進んでいることを確認した。しかし,これら全てが一般利用向けの緊急地震速報を用いており,現在位置情報を利用できる端末の利点が十分に活かされていない。この点からも,「三段階震度計」のコンセプトはまだ十分に社会のニーズに合致したものであることが確認できた。 これらの利点を周知し,「三段階震度計」の普及を図ることで,地震観測と地震防災への寄与を効率的に両立する体制の確立を提言して行きたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
開発の中心を担うべき研究代表者の学務エフォートが大きく,試作機の最終調整に十分な研究時間を確保できず,試観測開始に至っていない。また,当初予定していた米国での会議にもスケジュール調整がつかずに参加できなかった。その結果,試観測の準備と様々なプラットフォームにおける緊急地震速報の現況調査を中心とした活動を前倒しで実施することとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究遂行上の障壁は改善されているので,研究計画の変更は行わず,遅れの解消を図りたい。弱震動を含めて多くの観測機会が得られる場所で早急に試観測をおこない,観測データを蓄積した上で機器の精度向上を図りたい。また,緊急地震速報については,研究開始当初とは状況が大きく変化し,社会のニーズも変容している,そのような状況を踏まえた成果の位置づけと課題を整理し,最終成果としたい。
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Research Products
(2 results)