2010 Fiscal Year Annual Research Report
『言説・メディア研究雑誌『女人芸術』『婦人倶楽部』を中心に
Project/Area Number |
22510286
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
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Keywords | ジェンダー / メディア / カルチュラル・スタディーズ / 日本文学 / 理論 |
Research Abstract |
本研究の目的は、座談会を通して行われた言説、女性問題に関する知識の普及といったものが、いかに女性に情報を提供し、女性たちの意識高揚(consciousness raising;CR)に役立ったかを明らかにすることである。それから雑誌『女人芸術』はフェミニスト雑誌であることを『婦人倶楽部』と比しながら証明する。 雑誌『女人芸術』上掲載された座談会の発言を、他の雑誌メディア・新聞・著作をふまえ分析し、女性の問題意識に寄与してきたことがさらに証明していくことであった。したがって、メディアの調査では、座談会に話題になったもの関するさまざまな記事を他雑誌・新聞で見ることができた。当時の社会・政治状況は深く理解することができた。日本の女性運動はどのようにさまざまなところで、支持を得て進んでいったのかは証明することができる。今年度は調査と資料収集に心がけてきた。新たに市民グループが発刊する著作も集めることができた。雑誌『女人芸術』に日本全国から集まって活動していたので、できるだけその人たちに関する資料を集め、分析を心がけている。当時の女性雑誌の中ではインドの女性の活動も注目されていたから、それに関する資料もあつめてきた。 全体的には女性運動は世界から影響を受けながら、どのように独自な発展を成し遂げたか理解できた。
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