2010 Fiscal Year Annual Research Report
帝都東京における神社境内と「公共空間」に関する基礎的研究
Project/Area Number |
22520063
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
藤田 大誠 國學院大學, 人間開発学部, 准教授 (20407175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青井 哲人 明治大学, 理工学部, 准教授 (20278857)
畔上 直樹 上越教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (20315740)
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Keywords | 帝都 / 東京 / 京都 / 公共空間 / 公共性 / 神社境内 / 寺院境内 / 公園 |
Research Abstract |
平成22年度は、主に(1)関係資料の調査・収集とその検討、(2)研究会開催と研究発信を軸にして研究推進を行った。(1)に関しては、新旧<帝都>における神社の「公共性」の歴史的展開について具体的な史料をもとに基礎的研究を行うという研究目的に鑑み、また初年度でもあるため、研究基盤整備の観点を重視した。とりわけ、近世・近代の東京・首都圏並びに京都・近畿圏を対象とする社寺・公園行政等に関する基礎的な研究文献や活字資料の収集・検討に重点を置き、当初予定していた各地の公文書館・図書館・神社等に所蔵される関係資料の調査・収集については規模を縮小して行った。それ故、複写収集は京都府立総合資料館所蔵の社寺境内・神苑・神職団体・社寺明細帳に関する資料に留めた。(2)に関しては、主に國學院大學で神社と「公共空間」研究会を4回開催(7月・9月・12月・2月)したが、当初からの参加者のみならず、随時、都市計画史、民俗学等を専攻する多彩な研究者も加わったため、より学際性が増した。第3回研究会では研究協力者・佐藤一伯の成果である『明治聖徳論の研究一明治神宮の神学一』の書評会を行い、第4回研究会は研究協力者・福島幸宏の協力を得て京都府立総合資料館で開催し、関西方面の研究者との交流も行った。また、10月23日に明治神宮国際神道文化研究所が主催した公開学術シンポジウム「明治神宮造営をめぐる人々一近代神社における環境形成の転換点一」に際しては、本研究組織は他団体とともに共催し、研究協力者・今泉宜子の司会のもと、青井哲人・畔上直樹・藤田大誠の3名が本研究の中間報告となる発題を行い、山口輝臣(九州大学)のコメントを踏まえて討議した。その他、研究成果の一部は口頭発表や論文で公表したが、研究文献リストや関係法令一覧の作成は未だ着手したばかりの段階であることから、当初予定していた本研究のウェブサイトは次年度に作成することとした。
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Research Products
(7 results)