2012 Fiscal Year Annual Research Report
占領による宗教制度改革と戦後宗教史の再検討に向けての基礎的研究
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22520066
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
中野 毅 創価大学, 文学部, 教授 (00164252)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粟津 賢太 南山大学, 付置研究所, 研究員 (30558911)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 占領 / GHQ / 宗教制度 / 日本宗教 / 沖縄 / 朝鮮半島 |
Research Abstract |
連合国の日本占領による宗教制度改革を新たな史資料によって再検討し、沖縄や朝鮮半島の占領との比較研究を行うという本研究の目的に沿って、これまで調査収集した資料を精査し、米国や沖縄での現地調査、朝鮮半島に関する研究を行った。 研究代表者の中野は、研究休暇をとって調査研究に集中し、沖縄関連の資料を整理し、米国へも長期出張した。沖縄関連では、県公文書館の史料を元に宗教団体法が残された経緯、その下での宗教法人の実態、沖縄の本土復帰に伴う本土の宗教法人法による法人化の経過と諸問題を精査し、学会報告をし論文にした。GHQ関連の史料調査のため、米国のハーバード大学ホートン図書館等で、ジョセフ・グルーおよびウィリアム・キャスルの文書類を調べ、、ワシントンDCの米国公文書館本館、メリーランド州の同別館で、CIA文書およびGHQの宗教・天皇関連の一次史料を閲覧調査した。占領軍文書の原史料の精査は極めて有益であり、敗戦直後の「第三文明党」の設立に関する記録等、新史料を多数発見した。朝鮮半島における占領の影響についても、占領軍による宗教政策と影響についての史料公開と研究が進展し、それらの収集分析を開始した。 研究分担者である粟津は、慰霊の日(6月23日)に関連した沖縄調査、東京都内の慰霊施設の調査、CIEの文書調査、とりわけウッダードによる国際宗教研究所の紀要に発表された論文について研究を行った。また、合衆国ハワイ州のアリゾナ記念館にて行われたパールハーバーの追悼式に参加し、パンチボールにある太平洋戦線における戦没者墓地において現地調査を行った。鹿児島大学、フロリダ大学にてこれらの研究成果の一部を報告した。 3年間の本科研費研究で、占領と日本宗教についての新たな史資料の発掘、沖縄・朝鮮半島との比較研究への見通しなど、有益な成果が得られた。今後、上記成果を公刊し、さらに今後の研究を展開する。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)