2012 Fiscal Year Annual Research Report
オーラルヒストリーによる1960年代前衛美術研究の再構築
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22520103
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
加治屋 健司 広島市立大学, 芸術学部, 准教授 (70453214)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池上 裕子 神戸大学, その他の研究科, 准教授 (20507058)
牧口 千夏 独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館, その他部局等, 研究員 (90443465)
粟田 大輔 東京芸術大学, 美術学部, 講師 (60537421)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 美術史 / 美学 / オーラル・ヒストリー / 日本美術史 / 現代美術 / 前衛美術 |
Research Abstract |
最終年度である今年度は、オーラル・ヒストリーの手法を用いて、1960年代を中心に、一部1950年代や1970年代の活動にも触れつつ、美術家、美術評論家・美術館学芸員、団体職員、画廊主、音楽家、建築家に対する聞き取り調査を行った。ルポルタージュ絵画、具体美術協会、高知の前衛美術、群馬NOMOグループ、美術家共闘会議などの美術団体に関わった美術関係者、国際芸術見本市協会や大阪の画廊の美術関係者、グループ音楽に参加した音楽家、反芸術や万博と関係した建築家など、合計13名に対するインタヴューを実施した。今回の聞き取り調査は、前衛美術の運動の広がりを調査するために、地方で前衛美術に取り組んだ美術家、前衛美術を国内外に紹介した美術評論家・美術館学芸員や団体職員、前衛美術の隣接領域で活動した音楽家や建築家にも話を聞いた。前衛美術の運動は、地方での展開において大きな困難を伴っていたこと、国内外での受容・理解のあり方に大きな違いがあること、隣接領域と密接な関係を持ちながら展開したこと等が、具体的な事例の回顧を通じて明らかになった。前衛美術の広がりと多様性を理解する上で意義深い成果であると言える。 聞き取り調査の研究成果であるオーラル・ヒストリーは、研究代表者、研究分担者および研究協力者が作成したwebページにおいて原則的に公開している。団体職員や画廊主といった美術家以外の美術関係者は、自らの活動を言葉で説明する機会が少ないし、音楽家や建築家も美術の動向について語ることは少ない。本研究は、幅広い層の美術関係者や隣接領域の関係者に対して聞き取り調査を行うものである。1960年代の前衛美術に関する美術関係者のオーラル・ヒストリーは、前衛美術の展開を多角的・総合的に明らかにするうえで意義深いと同時に、歴史資料の充実をもたらすため、前衛美術に関する基礎的研究を再構築する重要な活動であると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)