2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520287
|
Research Institution | Sanyo Women's College |
Principal Investigator |
水野 敦子 山陽女子短期大学, 人間生活学科, 教授 (60249571)
|
Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
|
Keywords | アメリカス / チカーノ文学 / カリブ海文学 |
Research Abstract |
本年度は、本課題研究の最終年度にあたり、ルドルフォ・アナーヤを中心にしたチカーノ/チカーナ作家及び、エドゥアール・グリッサン、パトリック・シャモアゾー、ラファエル・コンフィアンなどのカリブ海作家について、さらに広範な作品研究をした。同時に、ポストコロニアル関連の研究書や研究論文を精読した。こうした研究を通して、チカーノ文学とカリブ海文学の共通性を見出し、両文学の体系化に努めた。また、最近注目されている19世紀のアメリカ黒人作家マーティン・R・ディレイニーの『ブレイク、あるいはアメリカのあばら家』から、19世紀のアメリカとカリブ海との関係を論考し、研究論文を準備中である。 平成24年8刀1日~3日までブラジルの国立パライバ大学で開催された第1回世界エコクリティシズム会議(1^<st> International Congress on Literature and Ecocriticism)で、"The Four Seasons in Literatures of the Americas : Anaya, Glissant, and Chamoiseau"という題名で口頭発表し、アメリカなど各国からの研究者と情報交換し交流した。この発表は、『山陽女子短期大学紀要』(第34号)にまとめた。平成24年夏には「アナーヤとマジックリアリズム-越境とポストコロニアル」という研究論文を共著『カウンター・ナラティヴから読むアメリカ文学』(音羽書房鶴見書店)の一編として出版した。
|
Research Products
(3 results)