2010 Fiscal Year Annual Research Report
国際的な職業英語のコーパスの開発と分析(CIPED)
Project/Area Number |
22520390
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
MIKE Handford 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (00466781)
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Keywords | コミュニケーション / コーパス / ビジネス英語 / 談話分析・研究 / 異文化 / プロフェッショナル / 語用諭 / ミーティング |
Research Abstract |
現在、日本で国際的な場でのデータを含む英語コーパス教材で有力なものはなく皆無に等しい。国際的にも従来の応用言語学の研究では、ネイティブスピーカー同士の会話に焦点を当てたものが多く、国際的な英語コミュニケーション問題の研究は少数である。しかし現状、実際に世界で使われる英語の80%はノンネイティブスピーカー同士の会話であり、この割合はより増加し世界英語の広がりは進んでいる。このことから国際ビジネスシーンで活躍する人材の多い工学系研究科社会基盤学専攻で国際ラミュニゲーションカを向上させる講義を行う申請者がここで開発しているコーパス教材は、これらの現場で活用・改良が可能である。従来のビジネス英語の研究は記述書類などの研究が中心で、会話の研究は限定されていたが、申請者がビジネスで使われる生の英語を録音、研究することで、大学内での教育、研究及び企業内の人材育成の場でも活用できるデータベースCIPEDが構築可能となり、日本人のビジネス・コミュニケーション能力と国際社会での活躍を向上できる。22年度は国内外の企業等において国際ビジネス英語の音声録音を行った。この際、話し手の地位、コミュニケーションを必要とする話題などのコンテクストに関するデータも同時に収集、これらの音声テータにおける固有名詞はすべて仮名に置き換えられた(個人情報問題を解決するため)。コンテクストに関する情報はその後データベースに組み込まれ、分析可能なコーパスとなる。データ収集基準は次の通り:(1)仕事の場で発生したコミュニケーション及び仕事に関わる話題を含むコミュニケーション、(2)ノンネイティブスピーカー同士、またネイティブとノンネイティブスピーカーの間のコミュニケーション、(3)基本的に英語でのコミュニケーション。以上の基準のもと今後も世界中でかなりのテータ収集が可能である。これまで建設などエンジニアリング業界において多くデータが収集された。
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Research Products
(5 results)