2010 Fiscal Year Annual Research Report
英語・日本語・中間言語スピーチアクト・コーパスの構築と、その英語教育への応用
Project/Area Number |
22520410
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
鈴木 利彦 早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (40433792)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水島 梨紗 札幌学院大学, 人文学部・英語英米文学科, 講師 (00572421)
辻 建一 星稜女子短期大学, 経営実務科, 准教授 (50352802)
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Keywords | 語用論 / 英語スピーチアクト / 英語教育 / 中間言語スピーチアクト / 日本語スピーチアクト |
Research Abstract |
本研究では、スピーチアクトをテーマとして、言語学に於ける語用論研究と、日本の英語教育に貢献することを目的として、本年度は以下のテーマにつき研究を行った。 1.「研究対象スピーチアクトで英語母語話者が用いる言語方策の調査」:アンケートとロールプレイを用い、平成23年3月に米国において調査を行った。11のスピーチアクトを対象として、「アカデミック英語」と「ビジネス英語」の2つのテーマに関してデータを収集し分析を進めた。 2.「日本の英語教育に応用するための教材と教授法の研究・開発」:「英語スピーチアクト・コーパス」を活用して、大学などの英語授業内で「英語スピーチアクト学習プロジェクト」を実施した。Receptive skillとProductive skillに関して効果測定を行い、この学習プロジェクトの有効性を確認した。 3.「国内外の英語教材や既存の英語コーパスでのスピーチアクトの扱いの調査」:国内外の大学生向け英語教材を収集し分析を進めると共に、センター試験での英語スピーチアクトの扱いの調査を実施した。また、The British National Corpusのアクセス権を購入し、分析の準備を整えた。 4.「日本人の英語(中間言語)スピーチアクト遂行能力の調査」、5.「日本語スピーチアクト研究と、英語・中間言語・日本語の関係の究明」:2のProductive skillに関する効果測定の際に日本人英語学習者に英語と日本語で同じ回答を行わせ、中間言語と日本語のデータを得た。また、「日本語スピーチアクト・コーパス」の構築を目指して約50名から言語データを入手し、データベース構築を開始した。
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