2011 Fiscal Year Annual Research Report
地理情報システムによる世界言語構造地図を活用した言語類型地理論的研究
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22520418
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
山本 秀樹 弘前大学, 人文学部, 教授 (20200834)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
乾 秀行 山口大学, 人文学部, 准教授 (10241754)
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Keywords | 言語学 / 言語類型論 / 言語類型地理論 / 地理情報システム / 世界言語地図 |
Research Abstract |
本研究の主な目的は、平成18年度から21年度にかけて申請者等が科研費を得て世界諸言語について作製した、GIS(地理情報システム)によるデジタル世界言語地図に対して、さらに種々の修正を施し、効率的な検索、分析が可能になるようなシステムを開発することであった。 22年度までにおいて、地理情報システム(GIS)と連動させてデジタル化した世界言語地図を作製し、これに山本の語順データを組み込んだシステムを開発して、それをWeb上で操作可能な状態にすることができた。23年度は、各言語のポリゴンの境界などに不整合が生じていた部分を修正しつつ、これまで世界全体での表示、検索に限られていたシステムに対し、より細かくユーラシア、アフリカ、オセアニア、北アメリカ、ラテンアメリカの5区域に分けて表示、検索することも可能にした。また、これまでの世界言語WebGIS(Web版地理情報システム)用サーバを高性能なものに入れ替えることで動作を大幅に改善し、世界言語地図の表示や検索システムをより迅速かつ効率的なものに改善していった。さらに、運用するWeb版世界言語地図に対して、検索・解析を行った結果の地図表現を汎用的に利用できるよう、PDF形式で出力可能な機能を追加開発した。 なお、本年度の研究成果は、上記のような研究作業の性質上、文字媒体の論文等の形ではなく、改良したWeb版世界言語地図を下に記した新たなウェブサイトにアップするという形をとった。 http://gis.hmt.yamaguchi-u.ac.jp/Web_Mapping_Application_WorldLang/Mapselect.aspx
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
23年度までの段階で、今後さらに修繕、改善すべき点は残されているが、一通り、世界諸言語について作製したGIS(地理情報システム)によるデジタル世界言語地図をWeb上で操作可能な状態にし、ArcViewソフトの複雑な操作を覚えることなく、言語研究上必要な様々な検索を実現し得るようなGIS検索機能システムを開発することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、Web版世界言語地図をさらに改善し、GIS多機能検索システムを一層充実させる。また、作製した世界言語地図による言語特徴の地理的な分布を分析し、研究成果をまとめた報告書を作成し、印刷する。
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Research Products
(1 results)