2012 Fiscal Year Annual Research Report
コーパスに基づくフランス語他動構文の文法化研究ー「変化」を表わす動詞の考察
Project/Area Number |
22520442
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
尾形 こづえ 青山学院大学, 文学部, 教授 (90194422)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 間接目的 / 他動構文 / 直接目的 / 文法化 / 統辞構造 |
Research Abstract |
平成24年度は平成22年度に大規模コーパスを使って作成した現代フランス語の「変化」を表す基本的他動詞の資料母体を用いて分析を進めた。特に変化を表す最も基本的な動詞 changerの構文間の対立に注目し、直接他動構文N-V-Nと間接他動構文 N-V-de-Nの対立を詳細に検討した。その結果、changerの構文における間接目的de-Nは限定を受け容れない点で他の動詞の構文、例えば parler, traiter, servir等における間接目的de-Nとは区別されることが明らかになった。また、統辞特性の観点からN-changer-de-N 構文は均質ではなく、de Nの Nのタイプにより、間接目的と分析される場合と状況補語と捉えられる場合が認められる。この研究成果は論文Le complement indirect en de :la construction N0 V de N1 du verbe changerにまとめた。 また、フランス語の「変化」を表す基本的他動詞構文研究の成果を2012年9月19日~22日開催の31e Colloque International sur le Lexique et la Grammaire (至 Nove Hrady(チェコ共和国))で"La preposition de dans la construction N0 V de N1 du verbe changer"と題し、発表した。 文法化の観点からも考察をすすめ、permettreの構文間の対立をコーパスに基づいて分析し、論文「文法化と Sujet non restreint-動詞 permettreの場合-」にまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)