2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520446
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Research Institution | Otani University |
Principal Investigator |
渡部 洋 大谷大学, 文学部, 准教授 (40278429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松川 節 大谷大学, 文学部, 教授 (60321064)
古松 崇志 岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (90314278)
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Keywords | 蒙漢合璧 / 元明朝の碑文 / 多言語接触 / パスパ文字 / 碑刻文 / 華夷訳語 / 達魯花赤 / 竹温台 |
Research Abstract |
23年度の研究実績としては主に次の3点がある。 (1)毎月1,2度の研究会を通して甲種本「華夷訳語」中の「詔阿札失里」「勅僧亦鄰真減卜」「誥文」「〓禮部行移應昌衛」「〓禮部行移安苔訥哈出」「撤蠻苔舌里等書」「納門鮒馬書」「脱児豁察児書」「失列門書」「捏怯來書」「嚢加思千戸状」等の詔勅5件と書状7件を解読完了した。現在、購入した参考資料を使って上記の解読済みの史料を分析検討している。 (2)22年度に解読完了済みの碑刻文「少林寺聖旨碑」「救賜興元閣碑」「達魯花赤竹公神道碑銘」「張氏先塋碑」「西寧王析都公神道碑文」についてのデーター整理の作業に着手しほぼ完成の段階にきている。 (3)具体的な研究成果のモデルケースとして「達魯花赤竹公神道碑銘」の訳注稿を「大谷大学真宗総合研究所研究紀要 第29号」に掲載した。その訳注稿の内容はモンゴル文面の転写と逐語訳、モンゴル文面の語注、漢文面原文・訓読・口語訳・訳注、参照文献と碑文拓本影等である。研究班メンバーの古松崇志(岡山大学)、石野一晴(京都大学)、毛利英介(関西大学)等が主に漢文面の日本語訳と語注を担当し、松川節(大谷大学)、小野浩(京都橘大学)、伴真一朗(大谷大学)、清水奈都紀(奈良大学)と漢文面を担当したメンバー等全員でモンゴル文面の日本語訳と語注を担当した。代表の渡部洋は各メンバーと密接に連絡を取りつつ、作業全体の推進に努めた。メンバー全員が許す限りの時間をかけて作業を行った結果、『漢文・モンゴル文対訳「達魯花赤竹君之碑」(1338年)訳注稿』という表題で上記の紀要に掲載することができた。今後もこのような形で訳注を発表できるよう努めていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初考えていた碑文と「甲種本華夷訳語」の解読はほぼ完了することができたので次の最終年度でデーターの整理に十分に時間をかけることができる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究遂行上特に問題はないと考えるが、史料文献を解読する中で蓄積されたデーターが予想以上に多かったので整理作業に費やす時間をかなり多く取らなければならない。そのため研究班メンバーの負担が多くなることを心配している。対応策としてはアルバイトを雇用したり、大学の休暇期間(夏休み・冬休み)を使って集中的に作業を行うという方法を考えている。
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Research Products
(1 results)