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2011 Fiscal Year Annual Research Report

日本語形容詞・形容動詞データベース更新とそれに基づく計量分析および語構成史の研究

Research Project

Project/Area Number 22520479
Research InstitutionOsaka International University

Principal Investigator

村田 菜穂子  大阪国際大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (60280062)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 前川 武  大阪国際大学短期大学部, ライフデザイン総合学科, 教授 (30238844)
Keywords語彙 / 形容詞 / 形容動詞 / 計量分析
Research Abstract

【研究論文】
上代から中世にわたる通時的な視点に立ち、古典語の形容詞・形容動詞語彙について、語構造論および造語論の両観点から分析を行い、一つ一つの語の語構成を記述するとともに分類を行い、その一方で、語彙表を作成する、さらに、「形容詞の語構成史」および「形容動詞の語構成史」を構築し、従来の研究方法では得られなかった知見を探求することが本研究の目的である。
今回は、『今昔物語集』を新たに取り上げ、本作品で使用された形容詞の見出し語に焦点を当てその体系的特徴について、上代形容詞と中古散文作品・八代集および訓点資料の形容詞との比較を交えながら量的な側面および質的な側面からその特徴を分析・考察した。(「今昔物語集の形容詞の体系性:中古資料との比較を交えつつ」)。
【語彙表の改訂・増補】
これまでに作成・公表した「古代語形容詞逆引き対照語彙表」(「上代資料」および「八代集」「中古散文作品」の中で使用された形容詞を対象に調査した使用頻度を語末からの逆引き配列で一覧にまとめたもの)を拡充するために、「訓点資料」「今昔物語集」「軍記物語」まで対象となる作品を広げるとともに、前回の公表以後に発見された見落としや誤りを修正した(「改訂・増補 古代語形容詞逆引き対照語彙表:上代~中世編(後編)」。
また、室町時代の形容詞語彙を概観する資料として、これまでに存在しなかった新たな語の認定の一助として『時代別国語大辞典 室町時代編』を取り上げ、本辞典に採録された形容詞の全貌を明らかにした(「『時代別国語大辞典 室町時代編』の形容詞」)。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

形容詞の採取作業の対象としていた狂言について、当初予定していた作品以外に比較すべき作品が出てきたため、その分、作業に遅れが生じた。

Strategy for Future Research Activity

まず、データ採取の済んでいない作品の採取作業を引き続き推進する。次に、次年度が本研究の最終年度であるため、従来と同様の量的データおよび質的データの実証的・理論的研究を推し進めながら、これまでの研究成果をまとめ、公開に向けて準備を進める。

  • Research Products

    (3 results)

All 2012 2011

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 今昔物語集の形容詞の体系性:中古資料との比較を交えつつ2012

    • Author(s)
      村田菜穂子
    • Journal Title

      国際研究論叢

      Volume: 25-2巻 Pages: 87-99

  • [Journal Article] 『時代別国語大辞典室町時代編』の形容詞2012

    • Author(s)
      村田菜穂子・前川武
    • Journal Title

      国際研究論叢

      Volume: 25-2 Pages: 167-182

  • [Journal Article] 改訂・増補古代語形容詞逆引き対照語彙表:上代~中世編(後編)2011

    • Author(s)
      村田菜穂子・前川武
    • Journal Title

      国際研究論叢

      Volume: 25-1 Pages: 199-231

URL: 

Published: 2013-06-26  

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