2013 Fiscal Year Annual Research Report
英語の史的コーパス構築とその利用による歴史社会言語学的研究
Project/Area Number |
22520495
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
家入 葉子 京都大学, 文学研究科, 教授 (20264830)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | コーパス / 中英語 / 初期近代英語 / 歴史社会言語学 / 統語論 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、研究目的に応じた自由なコーパスの構築と、それを利用した英語の発達史研究をおこなった。具体的には、自ら構築し、パイロット版としての使用が可能になっているEarly Modern English Prose Selections (EMEPS)(1500年頃から1700年頃の英語の史的コーパス、約800万語)を使い、動詞の構文の変化や、動詞にかかわる副詞の形態上の変化、統語上の変化に焦点を当てるとともに、そのほかの電子テキストも用いながら、史的コーパスの構築と、その可能性を探った。たとえば、alwayにsを付加してalwaysとするようになるのは中英語(1100年頃から1500年頃)の後半であり、その急速な定着を見るのは初期近代英語期であるが、比較的頻繁に現われるこの副詞を使うことで、EMEPSの有用性を確かめることに、ある程度成功したといえる。研究期間の初期から継続的に調査を行っているテーマであるが、25年度においては、論文として、その成果をまとめるところまで研究を進めることができた。そのほか、prohibitなどの動詞の構文の変化についても、EMEPSを利用することにより、その史的変遷を明らかにすることができた。 一般に公開されているコーパスに限定することなく、研究目的に応じて研究者が個別にコーパスを作成することで、扱う資料の可能性を広げることができる点を、おおむね明らかにすることができたと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)
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[Book] Meaning in the history of English : Words and Texts in Context (pp. 211-229を研究代表者が執筆)2013
Author(s)
Andreas H. Jucker, Christine Wallis, Eric Gerald Stanley, Philip Durkin, Javier Ruano-Garcia, Don Chapman, Roxanne But, Linda van Bergen, Jukka Tyrkko, Yoko Iyeiri (家入葉子), Anu Lehto, Joanna Kopaczyk, Marta Sylwanowicz, Peter J. Grund.
Total Pages
348
Publisher
John Benjamins