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2011 Fiscal Year Annual Research Report

大規模試験としての日本語口頭能力測定における評価システムに関する研究

Research Project

Project/Area Number 22520528
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

野口 裕之  名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (60114815)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀川 有美  桜美林大学, 言語教育研究科, 客員講師 (50557171)
李 在鎬  桜美林大学, 言語教育研究科, 客員講師 (20450695)
Keywords応用言語学 / 言語テスト / 日本語教育 / 口頭能力 / 発話標本 / 情報収集 / イラスト課題 / 評価票
Research Abstract

本年度は、昨年度の成果を踏まえ、本課題による研究の基本になる、1)テストの構成概念の最終確定、2)追加発話課題の作成、3)日本語学習者の発話標本の収集、4)新口頭能力評価システムの構築、5)実験協力者による評価実験の実施、という順序で日本語口頭能力評価システムの開発を進めることを計画していたが、3)までを完成し、4)についてシステムの概要を決定して具体的なプログラミングを開始するところまでに至っている。
2011年7月に大学への留学生を協力者として依頼して、「2)追加発話課題」を作成するための予備実験を実施した。
本試験では、これまでi)質問に応答する課題、ii)留守電メッセージを入れる課題、iii)一連のイラストに基づいてストーリーを語る課題、iv)二人の先行する議論を踏まえて意見を主張する課題などを用いてきたが、これらの課題には、受験者が質問をして自らが必要とする情報を収集する能力が含まれておらず、外国語としての日本語の発話能力を多面的に観察しようとする場合には不十分であると考えられた。そこで、情報収集の新課題の開発に取り組み、あわせてiii)イラスト課題も大幅に改良した。
新課題では、基本情報を故意に欠落させたレストランの広告を提示し、それについて受験者が知りたいことをロールプレイ形式によって訊ねてもらう課題とした。イラスト課題については、ストーリー・テリングではなく、経験談の形式に改めたほか、イラストをやや単純にした。
これらの改良を加えた課題を用いて、2011年12月に「3)日本語学習者の発話標本の収集」を実施した。12名の大学への留学生を協力者として発話標本を得るための実験を実施した。協力者は日本語能力水準にばらつきが出るように配慮して依頼した。また、並行して評価者が用いる評価票についても課題の変更点を反映するように改良した。
以上の成果の一部は、日本語教育国際研究大会2012で発表の予定である(採択済)。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本課題による研究の基本になる、1)テストの構成概念の最終確定、2)追加発話課題の作成、3)日本語学習者の発話標本の収集、4)新口頭能力評価システムの構築、5)実験協力者による評価実験の実施、という順序で日本語口頭能力評価システムの開発を進めるという計画の中で、3)までを完成し、4)についてシステムの概要を決定して具体的なプログラミングを開始するところまでに至っており、次年度にプログラム開発と評価実験を実施する準備が整っている。

Strategy for Future Research Activity

今後は、Webを用いて発話標本を配信して、評価者から評価結果を受け取るためのプログラムを完成して、実際に実験することになるが、現在のところ特に問題は見当たらない。

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Published: 2013-06-26  

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