2010 Fiscal Year Annual Research Report
人文科学系アカデミックライティング指導のための基礎的研究
Project/Area Number |
22520532
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
西光 義弘 神戸大学, 人文学研究科, 名誉教授 (10031361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 義和 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (00196891)
實平 雅夫 神戸大学, 留学生センター, 教授 (30253701)
高梨 信乃 神戸大学, 留学生センター, 准教授 (80263185)
RICHARD Harrison 神戸大学, 留学生センター, 准教授 (70314052)
住田 哲郎 神戸大学, 人文学研究科, 学術推進研究員 (70533587)
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Keywords | アカデミックライティング / 対照修辞論 / 文化心理学 / アカデミックスキル |
Research Abstract |
本年度は最初の年度であるので、計画の基盤を構築することに焦点を置いた。 全体としての活動としてはルイーズエドワーズ香港大学教授の講演(10月13日)と二通信子東京大学教授の講演(1月19日)によって、他機関における取り組みの情報を収集し、意見交換を行った。西光は調査のために枠組みを構築するための調査をした。實平は、主に、国内の大学におけるアカデミックライティングセンターの実態を調査した。加えて、2011年日本ライティング・センター研究会(3月9日)によって、他機関における取り組みの情報を収集し、意見交換を行った。 高梨は、主に、これまでに刊行されているアカデミックライティングのための教材や参考書の検討を行った。加えて、日本語で研究活動を行っている上級学習者とのディスカッションや、彼らの論文、レポートを精査することにより、学習者の困難点・問題点を拾い上げる作業を行った。鈴木は、主に、学術論文の論理構造分析のための基礎研究として、接続関係の種々相と接続詞の使用法について検討し、学術論文に使用されている接続詞の使用実態についてのパイロット調査を行った。 ハリソンは、主に海外の大学におけるアカデミックライティングセンターの実態を調査した。特に、University of Washington(米国)とUniversity of Victoria(カナダ)を訪問し、Writing CenterとLearning Commonsの運営体制、指導教官のFD、TAの養成、学生のトレーニングに関する調査・意見交換、資料収集を行った。 住田は、二通信子他(2009)を参考に国文学・歴史学・社会学・言語学・心理学の学術雑誌(査読あり)からそれぞれ論文20本ずつを取り上げ、専門分野ごとの論述構造について分析を行った。
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Research Products
(9 results)