2010 Fiscal Year Annual Research Report
日本語上級聴解eラーニングコンテンツの開発およびブレンディッド型授業モデルの構築
Project/Area Number |
22520546
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Research Institution | Beppu University |
Principal Investigator |
篠崎 大司 別府大学, 文学部, 准教授 (50331096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 泰夫 別府大学, 文学部, 教授 (90200948)
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Keywords | ブレンディッドラーニング / 聴解指導 / 日本語能力試験 / Moodle / 上級学習者 / 日本語教育 / eラーニング |
Research Abstract |
平成22年度に行った活動は、以下の通りである。 (1)コースデザインの検討 【具体的内容】ブレンディッド型の授業展開を前提にしたコースデザインの検討を目的に、上級レベルで育成すべき聴解能力やストラテジー能力、そしてその指導方法について検討し、アウトラインを作成した。ブレンディッド型授業の具体的な枠組みとしては、聴解練習や問題解説はオンライン教育(eラーニング)が担い、個別指導やメンタリングはオフライン教育(教師)が担う、というもので、両者の連携により、学習満足度および学習効果の高い授業の実現を目指すものである。【意義】日本語教育の分野においては、ブレンディッドラーニング研究はまだ黎明期の段階であり、授業モデルの構築まで至っていない。その中で、本活動はブレンディッド型授業モデルの基本的な枠組みの構築を試みたものであり、その意義は大きい。【重要性】コースデザインの検討は、そのまま本研究活動のデザインそのものを意味するもので、今後のコンテンツ開発等に関わる重要性の高い活動である。 (2)聴解問題原稿の作成 【具体的内容】音声問題に必要な問題原稿の作成を目的に、1課あたり約15問の音声問題13課分(計195問)のうち、約12課分(計182問)作成した。【意義】現在作成している音声問題原稿は、2010年から始まった新しい日本語能力試験の出題形式に沿ったものであり、新試験に対応した教材や学習環境がまだ十分とは言えない現状にあって、学習者の聴解力をより総合的に高める教材を作成することの意義は大きい。【重要性】聴解問題原稿の作成は、本研究が目指しているブレンディッド型授業の教育内容の質と量を決定づける重要性の高い活動である。
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