2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520554
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
林 虹瑛 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (90573642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 俊成 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (70287994)
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Keywords | 遠隔教育 / 日中語学遠隔教育 |
Research Abstract |
通信環境を高性能になっている背景に、ネットワークで遠隔地を結んで講義を行う環境が整えられ、外国語学習においても遠隔地のネイティブ話者から直接講義を受けることも可能となった。東京外国語大学は台湾の大学と共同で実施した共時国際語学協働講義は、このマルチメディア語学学習環境の特性を最大限に活かす中日遠隔協働授業を実施してきた。この授業は、学生自らがネイティブな言語を使用して相手の学習を助け、学生どうしで相互に討論会を行うと共に、1対1やグループ対グループのコミュニケーションを実施し、さらに相互の発表内容の見直しなどの作業をおこなうことによって構成されている。この講義の特徴としては、コミュニカティブアプローチでシラバスをデザインし、討論を行う学生が講義の主役となり、その経験を共有して、お互いの学習言語を共学する点が挙げられる。具体的には、台湾の大学の日本語専攻学生と日本の大学の中国語専攻学生とで同じ時間帯に講義を開催し、テレビ会議やテレビ電話を使って、共通のカリキュラムでの討論会や言語活動などを実施した。 有効的な遠隔授業を行うには、設備を整えるのみならず、学習者の自主かつ自律的な学習を促す教室活動及びシラバスデザインが重要であると考える。いままでのコミュニカティブアプローチでデザインした語学的教室活動では単一の教室における非母語話者学習者の作業が中心となっていた。インタネットの技術の発展によって、コミュニカティブアプローチでデザインした語学的教室活動はターゲット言語のネイティブ話者と直接に交流しながら、学習できる環境になりつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画のとおり、学生への調査を行い、データを収集した。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度はいままで実行した内容に基づき、利用評価を行いながら、収集した学習者のデータを分析する。
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Research Products
(2 results)