2014 Fiscal Year Annual Research Report
スペイン語・ポルトガル語近親言語文化圏間の外国語教育と相互理解の諸相
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22520559
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
水戸 博之 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (80262921)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | スペイン語 / ポルトガル語 / 外国語教育 / 国際コミュニケーション / 異文化理解 / 音楽 / 芸術 / テレノベラ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究は、言語的に広義のスペイン語・ポルトガル語圏、地域的には主としてラテンアメリカをフィールドとする言語、外国語教育、音楽、メディア、人口移動、食文化など各分野5名の研究者の連携によって行われ、各年度、連携研究者の海外調査と、研究組織が構成する「スペイン語・ポルトガル語言語文化圏研究会」主催による関連分野の専門家を招聘した講演会の二つの活動を中心に展開した。 研究は日本国内の南米人集住地域も対象とはなるものの、大半が遠隔地であることから、調査には多くの制約や困難が伴った。最終年度も急激な円安による海外渡航費用等の高騰からパラグアイ調査の実施が危ぶまれていたが、幸い予想をはるかに超える成果とともに無事終えることができた。 代表者は、主に調査研究の各年度の具体的な企画立案と、報告書等の作成を中心としたデータの整理に専念した。海外調査は若手を中心とした連携研究者にお願いしたが、代表者単独で行うよりも、はるかに広範かつ各研究者の専門性を反映した、より深く充実した内容になったと思う。また、本プロジェクトは今年度で終了するものの、ここから連携研究者が各自の研究をさらに発展させ、学会等、様々な場で成果を発表しつつあることは研究代表者としても誠に喜ばしい。 グローバル化と言われる今日にあっても、遠隔地を対象とした地域研究が常に直面しなければならない問いは、何故、そして如何に対象地域と関わるのかということである。近親関係にある2つの言語圏を、日本から統合的・俯瞰的に把握しようとする本研究の試みは、この問いへの一つのあり方を示し得たのではないかと思うところでもある。 なお、研究実績の詳細は、冊子およびNagoya repositoryで閲覧できる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)