2012 Fiscal Year Annual Research Report
アルメニア語のe-ラーニング教材の開発と電子版学習辞典の編纂
Project/Area Number |
22520563
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岸田 泰浩 大阪大学, 日本語日本文化教育センター, 准教授 (40273742)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アルメニア語 / e-ラーニング / 電子辞典 / コーカサス / evidentiality |
Research Abstract |
本課題は、アルメニア語のe-ラーニング教材の開発と電子版辞典の編纂を目的とする。この目的が達成されれば、e-ラーニング教材の開発に他の大言語を対象とした場合では得ることができない視点をもたらす可能性が高いと考え、研究を進めてきた。 最終年となるH24年度においては、初年度から構築してきた文法・語彙のデータベースから重要なものを抽出し、互いに有機的に関連づける方策を考案し、学習教材という視点から整理した。統一的な総合的教材のデザインを意識しながら、教材サンプルを作成した。教材作成および電子辞書構築の過程を通し、特殊な「小言語」の電子教材を作成するためのノウハウが蓄積され、それらがこの分野の研究の次の段階に活用されることが、本課題における学問的期待の一つである。当該の教案サンプルによってそれが部分的にでも具現化できたと思われる。また、電子教材の総合的開発という点については、語彙間、文法情報間、辞書とe-ラーニング本体との間、等のクロスレファレンス機能を備えた教材と辞書との連携を密にしたシステム構築をめざしたが、技術的な能力不足のため、実用化できるまでには至らなかった。しかしながら、クロスレファレンスに関する情報を文法・語彙データベースに埋め込み、システムの設計図となるように改良した。その結果、基礎資料として蓄積した当該のデータベースそのものが、e-ラーニング教材とは独立させても、今後のアルメニア語研究にとって大いに役立つ付随的成果となった。 今後のe-ラーニング教材は、固定のPCではなく、タブレット端末等の新しい機器を意識する必要があろう。フォント書体の利用可能性など、本課題の成果をそのまま「移植」するのは技術的には難しい面があるかもしれないが、小言語のe-ラーニング教材開発について、初期段階の諸問題は克服できたのではないかと考える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)