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2013 Fiscal Year Annual Research Report

英語語用論的能力の教授法開発―発達モデルの検証と教授効果の測定から

Research Project

Project/Area Number 22520565
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

大和 知史  神戸大学, 国際コミュニケーションセンター, 准教授 (80370005)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田頭 憲二  広島大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (00403519)
磯田 貴道  立命館大学, 文学部, 准教授 (70397909)
Project Period (FY) 2010-04-01 – 2014-03-31
Keywords語用論的能力 / 動機づけ / 語用論的意識
Research Abstract

本研究の目的は,「日本人英語学習者の語用論的能力を発達させるために,有効な教授法はどのようなものか」を研究テーマとした。
これまでに,動機づけ要因が語用論的意識に及ぼす影響を,アンケート調査を基に考察した。その結果,「自律的である学習者ほど,語用論的誤りへの気づきの度合いが高い」ということが明らかとなった。これはつまり,「自律的である学習者ほど,形式へのnoticingから,語用論的内容を含めたunderstandingへの意識の移行(Schmidt,1995)がなされている」と言い換えることができる(田頭・大和・磯田,2011)。また,習熟度を要素の一つに加えた調査では,動機づけ要因による影響については同様の傾向が見られたが,必ずしも習熟度が高いことと語用論的意識が高いこととが共起している訳ではないことが明らかとなった(大和・田頭・磯田, 2013)。これらの結果を受け,当初は語用論的能力の発達過程をより明らかにするために反応時間を測定する観点を検討していたが,その前に上記アンケート調査において触れた「表現に対する知覚面」から「表現の産出面」について確認することを優先することとした。そこで,「日本人英語学習者がどのような依頼表現を典型的に用いるのか」についてアンケート調査を実施し,考察した。その結果,学習者の動機づけ要因が選択する依頼表現に影響を与えているであろうことが明らかとなり,自律的である学習者はより間接的な表現を,自律的でない学習者はより直接的な表現を選択・使用する傾向にあることが分かった。
これまで,習熟度が高ければ語用論的能力も高いであろうという発達過程が想定されていたであろうところ,実際は動機づけ要因による表現の知覚や産出への影響が大きいであろうことが明らかとなり,英語教育における語用論的能力の育成において留意すべき点を提起することができたのではないかと考える。

Current Status of Research Progress
Reason

25年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Book (1 results)

  • [Book] Pragmatics and language learning (Vol. 13)2013

    • Author(s)
      Greer, T., Tatsuki, D., & Roever, C. (Eds.)
    • Total Pages
      292頁(245-265)
    • Publisher
      University of Hawai'i, National Foreign Language Resource Center

URL: 

Published: 2015-05-28  

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