2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520569
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
坂本 育生 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (80153906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 晶彦 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (20189765)
日高 正康 鹿児島大学, 水産学部, 講師 (20208771)
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Keywords | ESP(専門英語) / 海事英語 / ニーズ分析 / 動機付け / 応用言語学 / 国際英検(G-TELP) / 国際海事機構(IMO) / エジンバラ大学 |
Research Abstract |
本研究の出発点として、水産関係の学生・教職員合計123名に対し水産関係のESPへのニーズ分析のアンケート調査を行った。その結果は「鹿児島大学言語文化論集」に発表したが、ニーズの傾向として、学生は就職に有効なTOEIC、英検などの実用英語教育を望む傾向が強く、教員は専門に結びつく英語教育を期待していることが判明した。 また2010年8月に研究代表者坂本と研究分担者日高は、ロンドンにある国連機関「国際海事機構(IMO)」を訪問し、国際海事英語関係の貴重な資料やDVD等を収集した。それらの資料や国内の水産・海事関係の大学・学部から入手した資料・教材を元に、現在新しい海事・水産関係の英語教材を作成中であり2013年3月までの出版を目指している。 さらに坂本は2010年8月から9月に英国エジンバラ大学夏期講習で受講した応用言語学の研修で、学生の「動機付け」強化を目指した教育方法を学び、その教育実践を2010年度後期の鹿児島大学水産学部「海事英語」で行った。その間の受講生の学生の学力変化測定のため、国際英語検定試験(G-TELPレベル3)を二度実施したが、その結果、通常は英語力に低い水産学部学生が、将来の船長・一等航海士を目指した"motivation"の高い学生は、大きな学力の伸長を見せ、以前大きな学力差があった留学生よりも高い得点をあげた。これはまさに、本研究が目指す「専門教育と英語教育の有機的な結合」であった。この教育実践結果は、2011年の九州英語教育学会「宮崎研究大会」で発表し、その後査読付き紀要論文として発行し「ESP教育の研究と開発」をさらに推進してゆく。
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Research Products
(2 results)