2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520569
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
坂本 育生 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (80153906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 晶彦 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (20189765)
日高 正康 鹿児島大学, 水産学部, 講師 (20208771)
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Keywords | ESP(特殊目的の英語教育) / 海事英語 / ニーズ分析 / 動機付け / 応用言語学 / 国際英検(G-TELP) / 海事英語教材作成 |
Research Abstract |
平成23年度の最も重要な実績は、海事英語を出発点とした、新しい英語教材作成であった。平成22年8月に、英国ロンドンにある国連機関「国際海事機構(International Maritime Office)で入手した海事関係資料をベースにして、この1年間にわたり、新英語教材作成に従事し、既に教材の半分以上の原稿を作成した。また同時に、出版社(東京:南雲堂出版)との打ち合わせも推進し、平成24年度内の出版を目指している。海事・海洋関係の英語教材は、きわめて稀有なものであるので出版社の期待も大きい。交付申請書に記載したように「一般英語と専門英語の橋渡し的な教材」を作成できれば、研究者にとっては大きな喜びとなるであろう。特に平成23年3月11日の「東日本大震災」以来、自然災害や津波に対しての興味・関心も高まっており、新英語教材には、その方面への配慮も図っている。 一方、新教材作成と平行しつつ、水産学部学生の海事英語の授業を通しての教育推進活動も、前年度に引き続き実行した。国際英検(G-TELP)の結果によると、個人差はあるが、大学入学後に英語力が低下する傾向が顕著な大学生が多い反面、海事英語の授業を通して、かなりの学力向上が見られた事例があった。この研究教育成果は、平成22年度の研究成果と合わせて、平成23年12月の「九州英語教育学会」で発表し、現在論文としてまとめている最中である。 以上が、平成23年度の研究実績の概要である。3年計画の中間年であるので、具体的な成果はあまり発表できなかったが、主に新教材作成に従事した重要な1年であった。平成24年度は、21世紀の大学における、新しい英語教育の実践に向けて、最終年度の成果を目指したい。震災後の財政難の時代において、文部科学省からいただいた貴重な研究費を、有意義に活用したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の最も大切な目的は、海事英語を出発点とした独自の英語教材作成である。この1年間、これまで収集してきた資料を基にして、親しい教材作成に専念してきた。出版社との計画も進み、当初の計画通り、24年度中に教材完成の目処がついてきた。残りの期間ベストを尽くして完成を目指したい。平成23年度においては、図書の完成は出来なかったが、24年度内には完成の予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
項目11で述べたように、今年度は新しい英語教材作成に全力を尽くす。また同時に水産学部での動機付け対策を進め、水産学部学生の英語力向上にも引き続き当たってゆく。最終年度であるので、研究分担者とも之まで以上に協力しつつ、3年間の研究の目処をつけたいと考えている。平成23年度においては、図書の完成は出来なかったが、24年度内には完成の予定である。画期的な教材の完成を目指したい。
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Research Products
(1 results)