2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520581
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
与那覇 信恵 文京学院大学, 外国語学部, 助教 (30522198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛江 ゆき子 文京学院大学, 外国語学部, 教授 (70193860)
阿佐 宏一郎 短期大学, 助教 (30558804)
TANAHASHI Sandra 文京学院大学, 外国語学部, 准教授 (40458542)
GILNER Leah 文京学院大学, 外国語学部, 准教授 (20558803)
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Keywords | 教材 / 教育メディア / 英語 / 語彙 / カリキュラム |
Research Abstract |
本研究は、英語カリキュラムに連動した語を、高い効果が確認されている語彙指導法で、大学生の生活実態に合った実用性の高い方法で学習することを可能にする語彙学習システムを開発することを目的としている。 2年目である平成23年度には、前半に本システムを使った指導を開始し、形成的評価とそれに基づく改善を行った。具体的には、必修英語科目の一部で、教材を使用させ、学習者から報告される随時学習者からの意見やトラブル報告等を収集すると共に、学期末にアンケート調査を実施した。その結果、主に次の点が改善すべき点として明らかになった。1.学習者のITスキル不足、2.音声を聞くための機器に関する問題。1.については説明書を詳しく作成しなおした。2.については貸出用の機器を準備することで対応することにした。また、数か月の試用の結果、試用前の確認では洗いだせなかったバグが新たに見つかったため、業者に改修を依頼した。その後、平成23年度後半で当初の計画通り、約200名規模での試用を実施した。その結果、87%の学習者がプログラムによる語彙学習が「教科書を読むのに役立った」と回答するなど、全体的に好意的な意見が多く観察された一方、「ダウンロードが面倒だった」と回答した学習者も55%いることから、実用面での問題が残されていることも判明した。この問題については、CALL教室の活用や、指導方法の工夫で改善を目指す予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は3カ年計画で実施している。当初の計画通り、語彙学習システムのコンテンツは初年度で、プログラムは2年目の前半にほぼ完成した。また、大学生によるシステムの試用も2年目に始まり、3年目も継続しているため、必要なデータがそろってきているため。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である本年度は、試用データの収集を続けると共に、収集したデータを分析する予定である。具体的には、大学の英語科目で試用した学生の、試用前・後の語彙力と、試用後の印象評価のデータを使用する予定である。 また、試用の際に明らかになった問題点については、できる限り改善を試みる。最終的に、システムの開発と収集したデータの分析結果について、報告書にまとめることを予定している。
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Research Products
(2 results)