2012 Fiscal Year Annual Research Report
1万人の必須英語プログラム改革の為の有効性の高いプログラム評価システムの開発
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22520584
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
藤田 智子 東海大学, 外国語教育センター, 教授 (80329002)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | プログラム評価 / 項目応答理論(IRT) / テストの等化 / 事前事後テスト / プログラムアウトカム / 共通項目デザイン / 英語教育プログラム / 英語リスニングテスト |
Research Abstract |
本年度は集大成として「プログラム評価のための最適項目応答モデルと等化方法の選択」を日本言語テスト学会誌に発表した。またその他に、大学英語教育プログラムに関して、Can-do statementsの利用や、項目応答理論を利用したプログラム評価活動について異なる見地から計4本の論文を英検の委託研究報告書に発表した。 本研究は、ある大学英語教育プログラムで実施されたカリキュラム改革に焦点を当てている。ヨーロッパ共通参照枠(CEFR)を参考にして、その大学独自のCDSを作成し、これを中心に据えた英語必須カリキュラムに変える改革を行う前の2年間と、改革後の2年間、168時間の英語授業を履修した学生約700人の英語能力の変化を事前事後リスニング・リーディングテストを使用して測定し、その変化を改革前と後で比較した。 事前テストは、入学直後に全学の約5000人が一斉に受験したが、同規模で事後テストを行うことは困難で、無作為抽出した700人のみが受験した。項目応答理論(IRT)を利用すると、受験者数が事前事後で異なっても、またテストフォームが違っても、統計的処理によって比較が可能になる。事前・事後テストを、共通項目を繋ぎとして等化することで比較可能な共通尺度に載せることができるからである。また、そのデータと分析の目的に対して最適なIRTモデルと等化方法を調べる方法を開発し、その結果、本研究には2パラメタモデルとCALR等化法が最適だと判断された。この方法で事前事後両テストを受けた学生1人ひとりの能力変化(θ)を計算し、平均値の事前事後の変化を比較した。さらに、プログラムニーズを測るためのアンケート25問の回答結果を独立変数として、θの事前事後の変化量を従属変数として重回帰分析を行い、これらの変数の関係を調査してプログラム評価をより多角的な見地に基づく評価にすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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