2011 Fiscal Year Annual Research Report
個人適応Role-playing手法を用いた実践的技術中国語学習システム
Project/Area Number |
22520589
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
陳 淑梅 東京工科大学, メディア学部, 教授 (50296737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀田 弘之 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 教授 (00194994)
〓 錦華 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 教授 (10257264)
大野 澄雄 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 教授 (80256677)
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Keywords | e-ラーニング / 技術中国語 / 個人適応 / Role-Playing手法 / コンピュータ支援学習 / 集合知 / 忘却曲線 / 学習負荷 |
Research Abstract |
本研究は,学習者の実践的語学運用能力を向上させるために,「個人適応Role-playing手法」を組み込んだ実践的技術中国語学習システムを構築することを目的としており,2年度において,以下の研究成果が得られた。 ・日本人学習者を対象とする予備テスト問題の作成において,Webの集合知を活用し,正解単語に対する不正解単語の関連度をシステマティックに設定し,学習者のレベルを自動的に判定するメカニズムを提案し,東京工科大学の学部生と大学院生を対象に評価実験を行い,その手法を確立した。また,いつも同じテスト問題の出題を避け,より客観的に学習者のレベルを評価するために,自動出題システムもあわせて検討した。 ・音声から受ける印象を用いた感情認識モデルを構築し,日本人の場合と中国人の場合においてそのモデルの共通点と違いを整理し比較した。このモデルを開発することにより,学習者の疲労度や感情をより適切に表現できるようになり,学習者により適切に学習アドバイスを提供できることになる。 ・Role-playing型会話スキットの作成において,学習者が仮想的な対話者とインタラクティブに対話ができる環境作成を検討し,対話における未知語の処理手法を提案した。また,Role-playtng型教材を用いた教育手法について検討を行った。特に,本学習システムの準備として作成した「教材を動的に調整するロールプレイ演習を介したPBL」は情報システム教育コンテストで優秀賞を受賞した。 ・Web集合知の有効性について,中国中南大学で学部生・大学院生・教員を対象にアンケート調査を行った。調査結果から,集合知は文化と言語に依存する側面を持つことがわかった。その違いをどのように生かすかについて,24年度に検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基本的に,予定通り研究が進んでいる。また,23年度にWeb集合知の文化と言語依存性問題の検討と,日本人と中国人を対象に音声から受ける印象を用いた感情認識モデルの検討など,研究内容を拡張して順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度は,いままで2年間の研究成果を融合し,さらに,以下のように発展させ,本研究を完成させる。 ・学習者レベル判定システムに,Web集合知における日本語と中国語の違いを加味するように拡張する。 ・学習者の感情認識モデルをシステムに融合し,学習者の疲労度を適切に判定する手法を検討する。 ・学習者の疲労度に応じる学習コンテンツの動的に調整する手法を開発する。 ・以上のことを個人適応Role-playing手法を用いた実践的技術中国語学習システムに融合する。 ・本研究で得られた成果を整理し,個人適応Role-playing手法を用いる学習システムの構築法をまとめる。
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Research Products
(7 results)