2010 Fiscal Year Annual Research Report
中国の大学での英語教員養成課程の現地縦断調査-日本への提言
Project/Area Number |
22520600
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Research Institution | Kyoto Bunkyo University |
Principal Investigator |
陸 君 京都文教大学, 臨床心理学部, 准教授 (40351374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田浦 秀幸 立命館大学, 言語教育情報研究科, 教授 (40313738)
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Keywords | 大学英語 / 英語教育 / 教員養成 / 日本と中国 / 学生力 / 教員力 / 教育法 / TOEFLデータ |
Research Abstract |
1. 10月30日から11月7日まで、中国の英語教員養成課程を縦断追跡調査する為に、調査の対象校、上海師範大学で以下のような現地調査を行った。 (1) 一年生を中心に、英語師範専攻と英語専攻の授業を月から金まであらゆる科目の授業を見学し、教員と学生にもインタビューを行い、現場のデータを収集した。 (2) 入学した新入生の中で、英語師範と英語専攻の学生からTOEFL模試の得点とアンケートを入手した。 (3) これから互いの交流を深める為に、学院長と副学院長による「上海師範大学外国語学院と京都文教大学との教員養成英語教育研究合作」の覚書に、双方がサインした。 (4) 交流講演の実施:上海師範大の要請で、田浦は3年以上の学生に「日本の大学における教員養成の歴史と現状」をテーマに、陸は日本語専攻の学生に「私と日本語」のテーマで、講演会をそれぞれ行った。 2. 調査結果 (1) 入手した師範専攻と英語専攻の新入生のTOEFL模試平均点は、約500点以上であることがわかった。 (2) 英語学習の調査アンケート結果によりわかるのは、(1)英語リーディング力と文法力に最も自信があり、両者間に差はない。(2)ライティング力・スピーキング力・リスニング力・コミュニケーション力・発音・語彙力には、リーディング力や文法力ほど自信を持っていない。(3)文法力は、語彙力よりも高いが、他のリーディング力、ライティング力、スピーキング力、リスニング力、コミュニケーション力、発音力とは差がない。ということである。アンケートの量的データと記述式アンケートの質的データの順でまとめ、平成23年度以降のベースラインデータとする。 (3) 中国の大学の授業はほぼ英語で行われ、教員の英語レベルもとても高いことが分かった。 3. 今年の3月に、陸が、調査結果報告と二年目の現地調査計画の為、上海師範大学へ外国語学部の学部長らと打ち合わせをした。
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Research Products
(2 results)