2011 Fiscal Year Annual Research Report
中国の大学での英語教員養成課程の現地縦断調査ー日本への提言
Project/Area Number |
22520600
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Research Institution | Kyoto Bunkyo University |
Principal Investigator |
陸 君 京都文教大学, 臨床心理学部, 教授 (40351374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田浦 秀幸 立命館大学, 言語教育情報研究科, 教授 (40313738)
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Keywords | TOEFLテスト / アンケート / 英語学習法 / 教育法 / 教員懇談 / 授業見学 / 学生インタビュー |
Research Abstract |
科研費研究の2年目は、2010年9月に上海師範大学に入学した新入生、英語師範学生と英語専攻学生から入手したTOEFL得点とアンケートデータをベースに、引き続き9月に現地に入り、同じ学生に2年目のTOEFL模擬テストを行い、テスト成績をアンケート量的データと記述式アンケートの質的データの順でまとめた。収集したデータは最初に量的データ、次に質的データをまとめたが、各項目内では、英語師範・英語専攻学生の順でデータ提示を行った。 1)英語学習に関するアンケートデータ:2010年に1年生(96名の英語専攻の学生と72名の師範専攻の学生)から収集した結果は、今年の学生との面接の際のベースになり、学生達の英語力に関しての自己評価の比較資料にもなった。一年生時は、英語師範専攻の学生達は自分の文法や読む力に一番自信があり、特に文法力は単語力よりは上だが、読む・書く・言う・聞く・発音そして会話力にはあまり自信がなかった。 また英語専攻の学生達は同じく文法と読む力には自信があり、話す力は、読む・発音・文法よりは低く、書く・聞く・会話力は、読む力よりは低いと自己評価した。しかし2年目の学生インタビューでは、学生達が発音や話す力にかなりの自信をもつようになり、発音や書く授業に一番評価が高かった。 2)TOEFLデータ:2年間のテスト比較データで明らかにしたのは次の4点。(1)聞く力は40.07から52.64に上がり、(2)文法力は52.94から56.13に。(3)読む力は50.24から47.72に下がった。(4)総合成績は507.57から521.57に上がった。このデータから高校と大学に入学後の教育重点や勉強方法の転換結果も見られる。学生達は高校で文法や読む力を重点的に学習し、大学は自発表現に力を入れ、発音や会話力を重点的に学生達を訓練した。 3)2年生の英語専攻や英語師範専攻の授業を継続的に見学し、学生達のスキルアップや教授法を観察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り順調に進展しているが、学術論文としての発表がまだ準備出来てないため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も計画通りに進め、かつできる限り早く成果を出すよう努力する。
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Research Products
(2 results)