• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2010 Fiscal Year Annual Research Report

デジタル時代の新しい剽窃の定義と英文ライティングにおける指導について

Research Project

Project/Area Number 22520625
Research InstitutionTohoku Gakuin University

Principal Investigator

吉村 富美子  東北学院大学, 文学部, 准教授 (80310001)

Keywords剽窃 / 他人の文章の借用 / 英文ライティング / 定義 / 指導法
Research Abstract

本研究の目的は、近年英語圏において「剽窃」及び「他人の文章の借用」がどのようにとらえられているかを整理し、その変化の中で英文ライティング指導をどのように行うべきかについて理論的研究を行うことである。平成22年度には、この目的に従って剽窃についての書籍や論文を読み、特に北米において「剽窃」や「他人の文章の借用」についてどのような議論がなされてきたかのまとめを行った。北米においては90年代半ばに文章や文章作成についてのとらえかたが大きく変化した。その変化はplagiarismの時代からintertextualityの時代への変化とまとめることができる。
Plagiarismの時代には、他人の文章の盗用又は借用は学習者の道徳心の欠如という一言で片づけられていたのが、intertextualityの時代にはそこにはHoward(1995)の表現を借りるとcheating, non-attribution, patchwritingなどさまざまな行為が含まれていることが認識されるようになった。また、他人の文章の借用については、plagiarismの時代は学習者の怠慢や学習不足といった否定的な見方しかされていなかったのが、intertextualityの時代になるとpatchwritingを学習ストラテジーとして積極的に活用しようという考え方がでてきた。この変化の背景にあったのが、文章や文章作成の認識の変化である。Plagiarismの時代には言葉や文章は個人の独創ととらえられていたのが、intertextualityの時代になると言葉は社会の共有財産であり、独創は自分の意見の主張のためにいかに他人の文章を組み合わせて使うのかに現れるという認識に変化していった。
以上のように、平成22年度には北米における剽窃のとらえかたや剽窃をめぐる議論について文献研究を行い議論を整理した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Treatment of errors in an EFL writing course.2010

    • Author(s)
      Fumiko Yoshimura
    • Journal Title

      JALT 2009 Conference Proceeding(In A.M.Stoke(Ed.))

      Pages: 672-682

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2012-07-19  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi